「芸術は爆発だ」岡本太郎を巡る旅

岡本太郎「明日の神話」 旅行

岡本太郎は戦後の日本を代表する芸術家の一人です。独特の作品や著作により、今でも多くの人に影響を与え続けています。明日の神話、川崎市岡本太郎美術館、岡本太郎記念館、太陽の塔で彼の熱い想いに触れられます。

今回はこれらのミュージアムやスポットをご紹介します。

 

岡本太郎(おかもとたろう、1911年-1996年)は、日本の芸術家です。18歳で渡仏し、パリで最先端の芸術に触れました。戦時下の日本に帰国し、従軍します。戦後に活動再開し、活動は絵画、立体作品、デザイン、著述、パフォーマンス、民俗学と多岐にわたりました。大阪万博のプロデューサーを務め、「芸術は爆発だ」との言葉は有名。代表作は、「太陽の塔」。

 

明日の神話

岡本太郎「明日の神話」

「明日の神話」(1968年、壁画)は、東京都の渋谷マークシティ連絡通路にある巨大な壁画。原子爆弾の炸裂の瞬間を描いたもので、人は残酷な惨劇でさえも誇らかに乗り越えることができる、その先にこそ明日の神話が生まれるとのメッセージが込められています。

万博記念公園の「太陽の塔」と同時期に制作され、対をなす作品と言われます。制作されたメキシコで長い間所在不明でしたが、2003年に発見され、日本で復元されました。

 

川崎市岡本太郎美術館

川崎市岡本太郎美術館

川崎市岡本太郎美術館(Taro Okamoto Museum of Art, Kawasaki)は、川崎市の生田緑地内にある、岡本太郎の作品を所蔵する美術館です。芸術家岡本太郎から川崎市に寄贈された1,000点以上の作品を所蔵しています。岡本太郎の世界を体感できる展示になっているのが特徴です。

コレクションには、「夜」「明日の神話」といった岡本太郎の代表的な作品がそろい、シンボルタワー「母の塔」が建っています。

岡本太郎「母の塔」

館内には、ミュージアムショップ、カフェがあります。館内は、写真撮影は可ですが、フラッシュは禁止です。

川崎市岡本太郎美術館は、小田急線向ヶ丘遊園駅から徒歩約17分のところにあります。少し距離があります。

 

岡本太郎記念館

岡本太郎記念館

岡本太郎記念館(TARO OKAMOTO memorial museum)は、東京都の南青山にある、岡本太郎の自宅兼アトリエだった邸宅を改修した美術館です。岡本太郎による多くの絵画、彫刻が室内のほか庭にも展示されています。2階建ての建物で、自宅部分は改修され展示室になっていますが、アトリエは当時のまま残され、圧巻です。

岡本太郎「二つの顔」「虫と子供Ⅱ」をはじめ、多くの絵画、彫刻が展示されています。

館内には小さなミュージアムショップ、カフェがあります。館内は、写真撮影は可ですが、フラッシュは禁止です。

岡本太郎記念館は、東京メトロ表参道駅から徒歩8分の住宅街にあります。

 

熱海山口美術館

熱海山口美術館

熱海山口美術館(Atami Yamaguchi Museum)は、熱海市にある、美術全般を広く所蔵する美術館です。ヨーロッパ絵画のほか、日本画、彫刻、工芸品があります。岡本太郎のみの展示室もあり、ある程度まとまった数の作品を見ることができます。

館内には、ミュージアムショップ、カフェがあります。館内は、写真撮影可能ですが、フラッシュは禁止です。

熱海山口美術館は、駅から離れているのでバス利用です。JR熱海駅からのバスで国際専門学校前バス停から2分ほどのところにあります。

 

太陽の塔

岡本太郎「太陽の塔」

「太陽の塔」(1970年、展示施設)は、大阪万博の跡地を整備した万博記念公園に、今でも当時のままの姿で残されています。岡本太郎の代表作です。

正面下部の顔が現在を表す太陽の顔、頂部の黄金の顔は未来、背中の黒い太陽が過去を表しています。内部には生命の樹があり、6フロアを階段で登りながら鑑賞します。

 

あれこれ

岡本太郎「こどもの樹」

岡本太郎の作品は、街中にパブリックアートとして展示されているものがけっこうあります。

「こどもの樹」(1985年、FRP)は、東京都の渋谷駅から青山通りを表参道方面に進み、左側にある旧国連大学の建物の前にあります。

今回は芸術家・岡本太郎の生涯や作品を紹介するミュージアムやスポットをご紹介しました。ではでは。