ストックホルム近代美術館は、ストックホルムにある、20世紀から現代までの作品を所蔵する美術館です。コレクションには、キルヒナー「マルツェラ」、マティス「二人のオダリスク」があります。周囲を湖に囲まれた静かな環境、点在する屋外彫刻も魅力です。
今回はそんなストックホルム近代美術館の見どころをご紹介します。
どんなところ?

ストックホルム近代美術館(Modern Museum)は、ストックホルムのシェップスホルメン島にある、近現代美術を所蔵する美術館です。周囲を海に囲まれた静かな環境も魅力です。建物の落ち着いた北欧らしいデザインが景観と美しく調和しています。館内には20世紀から現代までの作品が展示されています。ピカソやマティスなど世界的巨匠の作品を鑑賞できます。スウェーデンや北欧の現代作家の作品も数多く紹介されています。絵画だけではなく、写真や映像、インスタレーションなど多彩な表現にも出会えます。
観ておきたい作品5選
ストックホルム近代美術館のコレクションの中で、おすすめの5作品をご紹介します。
ワシリー・カンディンスキー「即興2」
(1908年、油彩)

ワシリー・カンディンスキー(Wassily Wassilyevich Kandinsky、1866年-1944年)は、ロシア出身の画家です。抽象絵画の創始者とされ、ドイツ、フランスでも活躍しました。美術理論家で、ミュンヘンで青騎士グループを結成し、バウハウスでは教官を務めました。代表作は、「即興、渓谷」。
ルートヴィッヒ・キルヒナー「マルツェラ」
(1909-10年、油彩)

ルートヴィヒ・キルヒナー(Ernst Ludwig Kirchner、1880年-1938年)は、ドイツの画家です。ドイツ表現主義の代表的画家です。大胆なデフォルメと強烈な原色を特色とする表現技法で描かれた人物は、退廃と不安を感じさせます。代表作は、「街」。
アンリ・マティス「二人のオダリスク」
(1928年、油彩)

アンリ・マティス(Henri Matisse、1869年-1954年)は、フランスの画家です。フォーヴィスムの代表画家です。色彩の魔術師とも言われています。彫刻、版画も手がけました。代表作は、「ピアノのレッスン」。
アレクサンダー・カルダー「フォー・エレメンツ」
(1961年、オブジェ)

アレクサンダー・カルダー(Alexander Calder、1898年-1976年)は、アメリカの彫刻家です。動く彫刻、モビールの発明と制作で知られています。モビールにより彫刻に動きを取り入れ、動く美術、キネティック・アートのさきがけとなりました。代表作は、「赤いモビール」。
パブロ・ピカソ「草上の昼食」
(1962年、彫刻)

パブロ・ピカソ(Pablo Ruiz Picasso、1881年-1973年)は、スペイン出身、フランスで活動をした画家です。キュビスムの創始者で、生涯にわたり作風が変化し続けたことでも有名です。莫大な数の絵画、版画、彫刻を制作しています。代表作は、「アビニヨンの娘たち」。
展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ

ストックホルム近代美術館は、ストックホルム国立美術館のコレクションの増加に伴って、1958年に20世紀美術部門が分離して誕生した近現代美術専門の美術館です。ストックホルム近代美術館の建物は、建築家ラファエル・モネオ(José Rafael Moneo Vallés)の設計によるものです。
周辺には屋外彫刻も点在しています。水辺の景色とともに芸術作品を楽しめる空間です。散策しながら自然と芸術を同時に味わえることも、この美術館ならではの魅力です。
隣接する建築博物館では、建築や都市計画の歴史が紹介されています。建築模型や図面、体験型展示も充実しています。
1993年には、ピカソの作品などが、映画「リフィフィ」(1955年、フランス)の方法を模倣して盗まれるという事件が起こっています。
館内には、ミュージアムショップ、カフェ、レストランがあります。ストックホルム近代美術館は、地下鉄クングストレードゴーデン駅から徒歩13分のところにあります。
ストックホルム

スウェーデンのストックホルムは水の都で、大小14の島々が橋で結ばれています。街には湖が溶け合う美しい景観が広がります。歴史と芸術、自然が見事に調和した都市です。
ストックホルムを代表する建築がストックホルム市庁舎です。赤レンガ造りの壮麗な建物です。ノーベル賞受賞式の後の晩餐会が催される青の間や、舞踏会が開催される黄金の間は圧巻です。
中世の雰囲気を味わえる旧市街・ガムラ・スタン。石畳の路地が迷路のように続きます。ヨーロッパで最も保存状態が良い中世からの街並みの一つと言われます。多くの建物は17世紀から18世紀にかけての建築で、その合間にある小路には、おしゃれなショップやカフェがあります。色鮮やかな建物が並ぶ大広場。広場に面するノーベル博物館では、歴代受賞者の功績や人類の知の歩みを学べます。壮大な王宮があり、衛兵交代式は多くの観光客を魅了します。スウェーデン王宮は、ヨーロッパ最大規模の王宮で、部屋数は600室以上あります。一部が公開されていて、豪華な居室を見学できます。
ストックホルム中央駅周辺には現代的な街並みが広がります。中心部のセルゲル広場は市民の憩いの場です。白黒模様の広場は街のシンボルとして親しまれています。すぐ近くのヒョートリエットでは市場や商業施設が並びます。生活感あふれる風景も楽しめます。
洗練された雰囲気のエステルマルム地区。高級ブティックやレストランが並び、緑豊かな王立公園があります。自然と文化を満喫できるユールゴーデン地区は、島全体が緑に包まれています。若者文化の集まるセーデルマルム地区には、個性的なショップやカフェが集まります。
ストックホルムではフェリーで移動する楽しみもあります。船上から眺める街並みは格別です。島々を巡ることで、水の都ならではの魅力を実感できます。
ストックホルム郊外にあるドロットニングホルム宮殿。宮殿の始まりは16世紀初頭に建てられた夏の離宮で、増改築が重ねられ現在の姿になりました。宮殿の部屋は220室あり、一部は公開されています。華麗な宮殿と美しい庭園は、北欧王室の歴史と文化を今に伝えています。
今回はストックホルムにあるストックホルム近代美術館の見どころをご紹介しました。ではでは。