こんにちは。すえちゃんです。
ノイエ・ピナコテークは、ミュンヘンにある、19世紀から20世紀初めまでのヨーロッパ絵画を所蔵する美術館です。コレクションには、ゴッホ「ひまわり」、クリムト「音楽1」といった作品があります。
今回はそんなノイエ・ピナコテークの見どころをご紹介します。
どんなところ?
ノイエ・ピナコテーク(Neue Pinakothek)は、ドイツ・ミュンヘンにある美術館です。18世紀半ばから20世紀の作品約5,000点を所蔵しています。コレクションは、印象派の作品やドイツ近代絵画が充実しています。ピナコテークは、ギリシア語で絵画の収蔵所という意味です。
観ておきたい作品5選
ノイエ・ピナコテークのコレクションの中で、おすすめの5作品を厳選しました。
エドアール・マネ「アトリエでの昼食」
(1868年、油彩)
エドアール・マネ(Édouard Manet、1832年-1883年)は、フランスの写実主義の画家で、印象派の先駆者と言われます。当時のパリの風景や人物を、伝統的な絵画の約束事にとらわれずに描き出して、絵画界にスキャンダルを巻き起こしました。代表作は、「オランピア」。
クロード・モネ「アルジャントゥイユの橋」
(1874年、油彩)
クロード・モネ(Claude Monet、1840年-1926年)は、フランスの印象派を代表する画家です。鋭い観察力で、絶え間なく変わる風景を再現した作品は、印象派の美学を体現しています。「印象・日の出」は印象派の名前の由来になりました。代表作は、「印象・日の出」。
フィンセント・ファン・ゴッホ「ひまわり」
(1888年、油彩)
フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Willem van Gogh、1853年-1890年)は、オランダの後期印象派の画家です。率直な感情表現、大胆な色使いで知られ、フォーヴィスムやドイツ表現主義に影響を及ぼしました。代表作は、「星月夜」。
グスタフ・クリムト「音楽1」
(1895年、油彩)
グスタフ・クリムト(Gustav Klimt、1862年-1918年)は、オーストリアの画家です。クリムトの作品は、裸婦、妊婦、セックスといった赤裸々で官能的なテーマが特徴です。黄金の時代と言われる時期の作品には金箔が多用されています。代表作は、「接吻」。
グスタフ・クリムト「マルガレーテ・ウィトゲンシュタインの肖像」
(1905年、油彩)
展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ
ノイエ・ピナコテークは、19世紀から20世紀初めまでのヨーロッパ絵画を中心に所蔵している美術館です。印象派から始まり、19世紀末あたりまでの作品のコレクションです。ノイエ・ピナコテークは、ミュンヘンにある3つのピナコテークのうちの一つです。ピナコテークは絵画の収蔵所、ノイエは新しいという意味です。
3つのピナコテークには、15世紀から18世紀までの作品を集めたアルテ・ピナコテーク、19世紀から20世紀初めまでの作品を集めたノイエ・ピナコテーク、20世紀からの現代美術などを集めたモダン・ピナコテークがあります。
同じミュンヘンにあるアルテ・ピナコテークに対し、ノイエ・ピナコテークは文字どおり新・絵画館で、アルテ・ピナコテーク開館から十数年後の1853年、その当時の現代美術を収蔵するため、バイエルン国王ルートヴィヒ1世によって設立されました。
館内は写真撮影が可能ですが、フラッシュは禁止です。道路を隔てた南側に、アルテ・ピナコテークがあります。なお、ノイエ・ピナコテークは、2025年まで改修のため閉館となり、その期間はアルテ・ピナコテークなどに一部の作品を展示するそうです。
ミュンヘン旧市街の北側は文教地区になっていて、3つのピナコテークのほか、レンバッハギャラリー、ブラントホルスト美術館、古代彫刻美術館、古代美術博物館があります。
今回はミュンヘンにあるノイエ・ピナコテークの見どころをご紹介しました。ではでは。