ミュンヘン|レンバッハギャラリー|観ておきたい作品5選

レンバッハギャラリー アート

こんにちは。すえちゃんです。

レンバッハギャラリーは、ミュンヘンにある、表現主義の作品を中心に所蔵する美術館です。シュトゥック「サロメ」のほか、マルク「青い馬」といった、青騎士グループのコレクションが充実しています。

今回はそんなレンバッハギャラリーの見どころをご紹介します。

 

どんなところ?

レンバッハハウス美術館(Städtische Galerie im Lenbachhaus) は、ドイツ・ミュンヘンにある美術館です。青騎士に属したワシリー・カンディンスキー、フランツ・マルクらの作品や、1945年以降の作品を所蔵しています。青騎士は、1911年、カンディンスキーとマルクが中心となって結成した前衛美術家のグループで、その後の20世紀の美術に多大な影響を与えています。

 

観ておきたい作品5選

レンバッハギャラリーのコレクションの中で、おすすめの5作品を厳選しました。

 

フランツ・フォン・シュトゥック「サロメ」

(1906年、油彩)

シュトゥック
(部分)

 

フランツ・フォン・シュトゥック(Franz von Stuck、1863年-1928年)は、ドイツの画家です。神話画、宗教画、肖像画を描いた、ミュンヘン分離派の創始メンバーです。美術学校の教授を務め、教え子には有名画家が多数います。代表作は、「サロメ」。

 

フランツ・マルク「青い馬」

(1911年、油彩)

マルク
(部分)

 

フランツ・マルク(Franz Marc、1880年-1916年)は、ドイツの画家です。動物や森をモチーフとして、現実の色彩からかけ離れた鮮やかな色彩にあふれた作品を残しました。ミュンヘンで結成されたドイツ表現主義のグループである青騎士の中心メンバーです。代表作は、「チロル」。

 

フランツ・マルク「虎」

(1912年、油彩)

マルク
(部分)

 

アウグスト・マッケ「動物園」

(1912年、油彩)

マッケ
(部分)

 

アウグスト・マッケ(August Macke、1887年-1914年)は、ドイツの画家です。ミュンヘンで結成されたドイツ表現主義のグループである青騎士のメンバーです。作品は、単純化された形態と幻想的な色彩を特徴とした独自のものです。代表作は、「緑の少女」。

 

ワシリー・カンディンスキー「即興、渓谷」

(1914年、油彩)

カンディンスキー
(部分)

 

ワシリー・カンディンスキー(Wassily Wassilyevich Kandinsky、1866年-1944年)は、ロシア出身の画家です。抽象絵画の創始者とされ、ドイツ、フランスでも活躍しました。美術理論家で、ミュンヘンで青騎士グループを結成し、バウハウスでは教官を務めました。代表作は、「即興、渓谷」。

 

展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。

 

あれこれ

レンバッハギャラリー

 

レンバッハギャラリーは、ドイツ表現主義の作品を中心に所蔵している美術館です。特に、20世紀前半にミュンヘンで活動をしていた、青騎士というアーティスト・グループのメンバーのコレクションが充実しています。絵画のほか、オブジェの展示もあります。

レンバッハハウス美術館は、肖像画家で美術収集家でもあったフランツ・フォン・レンバッハ(Franz Seraph Lenbach)の邸宅兼アトリエを改装して作られた美術館です。建物は、1889年、ガブリエル・フォン・ザイドル(Gabriel von Seidl)の設計により建てられました。

建物は1925年にミュンヘン市の所有となり、美術館用途に改装されていますが、庭に面した部屋には邸宅だった当時のインテリアが残されていて、レンバッハ自身の作品も展示されています。1957年には200点を超す青騎士の絵画が寄贈されています。2013年、建築家ノーマン・フォスター(Norman Robert Foster)による増築を経て再開館しました。

 

レンバッハギャラリー

 

部屋中がカンディンスキーの作品の展示になっている部屋もあります。黒を基調とした部屋で、部屋の真ん中にあるソファーも黒。カンディンスキーの作品が際立ちます。館内の順路は入り組んでいます。

館内には、ミュージアムショップ、カフェがあります。館内は写真撮影が可能ですが、フラッシュは禁止です。敷地内には、庭園もあります。

ミュンヘン旧市街の北側は文教地区になっていて、3つのピナコテークのほか、レンバッハギャラリー、ブラントホルスト美術館、古代彫刻美術館、古代美術博物館があります。

 

今回はミュンヘンにあるレンバッハギャラリーの見どころをご紹介しました。ではでは。