こんにちは。すえちゃんです。
ホイットニー美術館は、ニューヨークにある、アメリカ現代美術を中心に所蔵する美術館です。ヘンライ「G.V.ホイットニー」、ホッパー「日曜日の早朝」といった作品のほか、オブジェも多数。
今回はそんなホイットニー美術館の見どころをご紹介します。
どんなところ?
ホイットニー美術館(Whitney Museum of American Art)は、アメリカ・ニューヨークのウエスト・ヴィレッジにある美術館です。コレクションは、アメリカの近代美術、現代美術が充実しています。わりとなじみのない作品もありますが、その分、観ていて新鮮で、新たな発見も多いです。オブジェの展示も多くあります。
観ておきたい作品5選
ホイットニー美術館のコレクションの中で、おすすめの5作品を厳選しました。
セオドア・ロビンソン「習作」
(1890年、油彩)

セオドア・ロビンソン(Theodore Robinson、1852年-1896年)はアメリカの画家です。モネと親交があり、アメリカでの印象派の代表的画家の一人として、風景画、人物画を制作しました。代表作は、「ジヴェルニーから見たセーヌ川」。
ロバート・ヘンライ「G.V.ホイットニー」
(1916年、油彩)

ロバート・ヘンライ(Robert Henri、1865年-1929年)は、アメリカの画家です。下町や労働者の生活を写実的に描くアシュカン派を形成しました。代表作は、「G. V. ホイットニー」。
チャールズ・デムス「マイ・エジプト」
(1927年、油彩)

チャールズ・デムス(Charles Demuth、1883年-1935年)は、アメリカの画家です。都市の風景や建築物といった人工的な風景を、キュビスム風に抽象化しつつも写実的な筆致で描写した精密派の画家です。代表作は、「金のNo.5」。
エドワード・ホッパー「日曜日の早朝」
(1930年、油彩)
エドワード・ホッパー(Edward Hopper、1882年-1967年)は、アメリカの画家です。都会の街路、劇場、灯台、田舎家など、見慣れた都市や郊外の風景を描きました。作品は、単純化された構図と色彩、大胆な明暗が特徴で、孤独な雰囲気が漂います。代表作は、「ナイトホークス」。
ジョセフ・ステラ「ブルックリン・ブリッジとニューヨークの摩天楼」
(1939年、油彩)

ジョセフ・ステラ(Joseph Stella、1877年-1946年)は、イタリア出身のアメリカの画家です。未来派やプレシジョニズムのスタイルで活動した画家です。代表作は、「ブルックリン・ブリッジとニューヨークの摩天楼」。
展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ

ホイットニー美術館は、ガートルード・ホイットニー(Gertrude Vanderbilt Whitney)によって1931年に設立されました。建物は、ニューヨーク市内を何度か移転した後、2015年にウエスト・ヴィレッジのミート・パッキング・ディストリクトで再開館しました。
建物は、建築家レンゾ・ピアノ(Renzo Piano)の設計によるものです。パリのポンピドゥー・センターを設計したことでも知られる建築家です。
ホイットニー美術館には、展示作品以外にも、展望スペースなど魅力的な要素がたくさんあります。展示スペースも広めで、テーマに沿って、ゆったりと鑑賞できます。階ごとにある巨大な窓の近くには、ソファーが窓の方向を向いて並べられていて、景色を眺めながら休憩できます。
屋上の展望スペースが充実していて、そこにもオブジェが展示されています。周辺は工場跡地で遮るものもなく、遠くまでの眺望が楽しめます。
館内には、ミュージアムショップ、カフェ、レストランがあります。館内は写真撮影可ですが、フラッシュは禁止です。
ウエスト・ヴィレッジ

ホイットニー美術館は、ハドソン川沿いのウエスト・ヴィレッジにあります。もともとは、ミート・パッキング・ディストリクトと言われた、食品加工工場があったところが再開発されたもので、ハドソン川沿いのこの辺りは、近年、注目を集める地域です。
ホイットニー美術館に隣接してハイラインがあり、美術館訪問の前後に、散策することができます。ハイラインは、昔の高架鉄道の高架を遊歩道にしたものです。近くには、菓子工場跡をリノベーションして作られたチェルシー・マーケットがあり、食事や、買い物が楽しめます。
今回はニューヨークにあるホイットニー美術館の見どころをご紹介しました。ではでは。