バンクーバー|バンクーバー美術館|観ておきたい作品5選

バンクーバー美術館 アート

こんにちは。すえちゃんです。

バンクーバー美術館は、バンクーバーにある、カナダ、イギリスの近代美術を中心に所蔵する美術館です。「松林の中の小道」、「アボーブ・ザ・グラベル・ピット」といったエミリー・カーの作品が最大の見どころです。

今回はそんなバンクーバー美術館の見どころをご紹介します。

 

どんなところ?

バンクーバー美術館(Vancouver Art Gallery)は、カナダ・バンクーバーにある美術館です。コレクションは12,000点以上。主にカナダ西部で制作された近代美術と各国の現代美術が多く、絵画のほか、彫刻や写真の展示もかなりあります。先住民族による美術、アジア地域の美術もあります。コレクションの最大の見どころは、エミリー・カーの作品で、彼女の主要な作品が多く展示されています。略称はVAGです。

 

観ておきたい作品5選

バンクーバー美術館のコレクションの中で、おすすめの5作品を厳選しました。

 

デーヴィッド・コックス「牧草地で」

(1850年、油彩)

コックス
(部分)

 

デーヴィッド・コックス(David Cox、1783年-1859年)は、イギリスの画家です。水彩による風景画を多く作成し、印象派の先駆けと言われています。代表作は、「牧草地で」。

 

エミリー・カー「松林の中の小道」

(1930年、油彩)

カー
(部分)

 

エミリー・カー(Emily Carr、1871年-1945年)は、カナダの画家です。カナダ西部の風景や先住民文化に影響を受けた作品が特徴です。カナダ東部のグループ・オブ・セブンとも交流があり、彼らの展示会に招待出品していました。代表作は、「大ガラス」。

 

エミリー・カー「大ガラス」

(1931年、油彩)

カー
(部分)

 

フランクリン・カーマイケル「ビセット農場」

(1933年、油彩)

カーマイケル
(部分)

 

フランクリン・カーマイケル(Franklin Carmichael、1890年–1945年)は、カナダの画家です。カナダの自然を鮮やかな色彩で描きました。カナダの風景画家のグループ、グループ・オブ・セブンのメンバーです。代表作は、「オータム・ヒルサイド」。

 

エミリー・カー「アボーブ・ザ・グラベル・ピット」

(1937年、油彩)

カー
(部分)

 

展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。

 

あれこれ

バンクーバー美術館

 

バンクーバー美術館は、地元ブリティッシュ・コロンビア州のアーティストの作品を中心としたコレクションで、絵画のほか、写真やオブジェも展示されています。

バンクーバー美術館の展示面積は15,000平方メートル以上で、カナダ西部では最大の規模です。建築家フランシス・ラッテンベリー(Francis Rattenbury)の設計による州立裁判所の重厚な建物を、1980年代から使用しています。バンクーバー美術館は、1931年の開館以来、拡張を続けていて、現在も、展示面積の不足から新美術館建設の計画があるようです。

バンクーバー美術館の建物は、もともと州立裁判所だったもので、ギリシャ神殿のような重厚な造りです。両側に階段のあるホールは吹き抜けになっていて、上から光が降り注ぎます。

館内には、ミュージアムショップ、カフェがあります。館内は写真撮影が可能ですが、フラッシュは禁止です。

スカイトレインのシティセンター駅から徒歩5分程度です。

 

エミリー・カー

バンクーバー美術館

 

エミリー・カーのコレクションは、オタワにあるカナダ国立美術館と並び、世界最大です。カーの主要な作品がいくつもあり、美術館の最大の見どころとなっています。

エミリー・カーは、カナダを代表する画家と言われています。カーは、北米の先住民族の生活や文化に強く興味を持ち、トーテムポールなどを描いた作品を多く残しています。

カナダ西部で活動していたカーの作風や制作スタイルは、当時、カナダ東部で活動していたグループ・オブ・セブンと通じるものがあり、実際、彼らから招待を受けて、彼らの作品展に参加していました。

グループ・オブ・セブンは、カナダの近代美術で重要な役割を果たしたアーティストのグループです。1920年代に、フランクリン・カーマイケルら7人によって結成され、その後、メンバーが入れ替わりしつつ、1930年代まで続きました。自然の中に入り、カナダの美しい風景を力強いタッチと色彩で描いたのが、彼らの作品の特徴です。

バンクーバーのグランビル・アイランドにある、エミリー・カー・デザイン芸術大学は、もちろん彼女の名前にちなんだものです。

 

周辺はダウンタウンの中心

バンクーバー美術館は、バンクーバーのダウンタウンの中心、ロブソンスクエアの正面にあり、周辺にはさまざまな魅力的なスポットがあります。周辺には、パシフィック・センター・モール、ビル・リード・ギャラリー、バンクーバー・ルックアウトがあります。

パシフィック・センター・モールは、グランビル通りに沿って、ベンダー通りからロブソン通りまでの3ブロックを占める巨大なショッピングモールです。2つの高級デパートをはじめ100を軽く超えるショップが入っていて、大きなフードコートもあります。

ビル・リード・ギャラリーは、カナダを代表する彫刻家ビル・リードの作品が展示されている美術館です。

バンクーバー・ルックアウトは、バンクーバー随一の展望スポットです。バンクーバーのダウンタウンから山並みまで一望できます。高層ビルの上に円盤型の展望台が載せられたような独特の外観をしているハーバー・センター・タワー内にあります。

 

今回はバンクーバーにあるバンクーバー美術館の見どころをご紹介しました。ではでは。