豊島区立トキワ荘マンガミュージアムは、東京都・豊島区にある、漫画家の手塚治虫や赤塚不二夫らが若い頃に住んでいたアパートのトキワ荘を再現したミュージアムです。当時の部屋や炊事場が忠実に再現されています。
今回はそんな豊島区立トキワ荘マンガミュージアムの見どころをご紹介します。
どんなところ?
豊島区立トキワ荘マンガミュージアム(Tokiwaso Manga Museum)は、東京都・豊島区の南長崎花咲公園にある、漫画家の手塚治虫や赤塚不二夫らが若い頃に住んでいた2階建てアパートのトキワ荘を再現した博物館です。漫画家が多く住んでいた築後10年頃の建物の部屋、炊事場、トイレが忠実に再現されています。
見どころ5選
豊島区立トキワ荘マンガミュージアムの見どころをご紹介します。
再現フロア

再現フロアは、最大の見どころです。2階に再現されたフロアで、それぞれの漫画家が住んでいた部屋、共同の炊事場やトイレが再現されています。

きしむ階段や板張りの廊下など、木造アパートのトキワ荘をリアルに体験できるフロアです。

1階の玄関に下駄箱が再現され、入館の際はそこで靴をぬいで入るようになっています。
マンガラウンジ

マンガラウンジは、1階の南側にある常設展示スペースで、トキワ荘ゆかりの漫画家の作品が展示されています。漫画家のインタビュー映像や漫画史年表もあります。天井に鏡が貼られ、一見吹き抜けのように見えます。
企画展示室
企画展示室は、1階の北側にある企画展示スペースで、漫画に関連した企画展示やイベントが行われています。トキワ荘ゆかりの漫画家の原画が展示されていることもあります。
南長崎花咲公園

豊島区立トキワ荘マンガミュージアムは、南長崎花咲公園の中にあります。公園内には、「トキワ荘のヒーローたち」という記念碑をはじめ、トキワ荘関連のいろいろなモニュメントがあります。
公園に面した通りは、「トキワ荘通り」と呼ばれていて、トキワ荘通り昭和レトロ館、トキワ荘通りお休み処、トキワ荘マンガステーション、そして実際にトキワ荘のあった場所にトキワ荘跡地モニュメントがあります。
トキワ荘通り昭和レトロ館

トキワ荘通り昭和レトロ館は、戦後復興期の昭和20年代に建てられた戦後マーケット、味楽百貨店の建物をリノベーションした施設です。昭和の暮らしが感じられる展示、池袋の街並みを再現したジオラマが展示されています。こちらも、2階の展示室には靴を脱いで入ります。1階では、トキワ荘マンガミュージアムの企画展示と連動した企画展示も行われます。豊島区立昭和歴史文化記念館というのが正式名称のようで、入館は無料です。
トキワ荘を起点にして来館者が、レトロな雰囲気の残る町内を回遊できるよう、うまく考えられているなと感じました。
あれこれ

実際のトキワ荘は、老朽化により1982年に解体されましたが、豊島区がその跡地近くの南長崎花咲公園内で建物を復元し、博物館として2020年に開館しました。
復元工事にあたっては、漫画家が多く住んでいた築後10年頃の建物の状態を忠実に再現するため、文献や写真の調査、当時の入居者に聞き取り調査が行われました。事前調査、設計施工とも丹青社が手掛けています。
建物は、外見は木造アパートの姿を再現していますが、鉄骨の耐火建築で、目立たないところに、エアコン、エレベーターもあります。靴を脱いで入館しますが、裸足は不可で、靴下の着用が必要です。
トキワ荘に住んでいた漫画家には、「鉄腕アトム」の手塚治虫、「ドラえもん」の藤子不二雄ふたり、「サイボーグ009」の石ノ森章太郎、「天才バカボン」の赤塚不二夫など、日本漫画界の巨匠たちがいます。
館内には、小さなミュージアムショップもあります。写真撮影は、一部を除き不可です。
豊島区立トキワ荘マンガミュージアムは、都営線落合南長崎駅から徒歩で約5分の南長崎花咲公園の中にあります。
展示は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
今回は東京都にある豊島区立トキワ荘マンガミュージアムの見どころをご紹介しました。ではでは。