ストックホルム国立美術館は、ストックホルムにある、中世から20世紀初頭までのヨーロッパ美術を所蔵する美術館です。コレクションには、ゴヤ「真実、時間、歴史」、ルノワール「ラ・グルヌイエール」があります。工芸やデザインも数多く展示されています。
今回はそんなストックホルム国立美術館の見どころをご紹介します。
どんなところ?

ストックホルム国立美術館(Nationalmuseum)は、ストックホルムにある、旧市街・ガムラ・スタンの対岸のエステルマルムに建つ重厚な美術館です。壮麗な建物も見どころです。スウェーデン最大級の美術コレクションを所蔵しています。スウェーデン王室が収集した美術品がコレクションの基礎で、中世から20世紀初頭までのヨーロッパ美術を体系的に鑑賞できます。スウェーデン画家の作品も充実しています。彫刻や工芸、デザインなども数多く展示されています。スウェーデンが誇る優れたデザイン文化にも触れられます。
観ておきたい作品5選
ストックホルム国立美術館のコレクションの中で、おすすめの5作品をご紹介します。
フランソワ・プーシェ「ヴィーナスの勝利」
(1740年、油彩)

フランソワ・ブーシェ(François Boucher、1703年-1770年)は、フランスの画家です。ロココを代表する画家で、上流社会の肖像画や神話画などを多く描きました。代表作は、「ヴィーナスの勝利」。
ゴヤ「真実、時間、歴史」
(1812-14年、油彩)

ゴヤ(Francisco José de Goya y Lucientes、1746年-1828年)は、スペインの画家です。ベラスケスとともにスペイン最高の画家と言われ、宮廷画家として活躍しました。代表的な作品は、聴力を失ってからの後半生に描かれたものです。代表作は、「裸のマハ」。
ピエール=オーギュスト・ルノワール「ラ・グルヌイエール」
(1869年、油彩)

ピエール=オーギュスト・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir、1841年-1919年)は、フランスの印象派の画家です。後年は作風が変わり、後期印象派の画家とも言われます。代表作は、「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」。
ジュリア・ベック「最後の陽光」
(1888年、油彩)

ジュリア・ベック(Julia Beck、1853年—1935年)は、スウェーデン出身で、フランスで活動した画家です。印象派を代表する女性画家のひとりです。静かな水辺の風景を繊細な光と色彩で描きました。代表作は、「睡蓮の池」。
ポール・ゴーギャン「ブルターニュの風景」
(1889年、油彩)

ポール・ゴーギャン(Eugène Henri Paul Gauguin、1848年-1903年)は、フランスの後期印象派の画家です。作品は平面的で哲学的です。株式仲買人からの転向、ゴッホとの共同生活、タヒチ滞在といったエピソードでも知られます。代表作は、「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこに行くのか」。
展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ

ストックホルム国立美術館は、スウェーデン国立美術館とも呼ばれます。16世紀のスウェーデン国王のグスタフ1世とその後のスウェーデン王家が収集した美術品がコレクションの基礎となっています。
収集した美術品を人々の共有財産としたいと考えていた国王グスタフ3世の死後、王室の美術品が一般公開され、1794年に美術館が王立美術館(Konglig Museum)として設立されました。現在の建物は1866年に開館し、この時から国立美術館(National museum)となりました。
ストックホルム国立美術館の建物は、建築家フリードリッヒ・シュテューラー(Friedrich August Stüler)の設計によるものです。比較的閉じた外観ですが、内部には最上階まで続く大きな階段があり、広々とした空間があります。1961年に拡張されています。コレクションの増加に伴い、20世紀以降のものは分離され、近代美術館に移されました。
館内には、ミュージアムショップ、カフェがあります。ストックホルム国立美術館は、地下鉄クングストレードゴーデン駅から徒歩5分のところにあります。
ストックホルム

スウェーデンのストックホルムは水の都で、大小14の島々が橋で結ばれています。街には湖が溶け合う美しい景観が広がります。歴史と芸術、自然が見事に調和した都市です。
ストックホルムを代表する建築がストックホルム市庁舎です。赤レンガ造りの壮麗な建物です。ノーベル賞受賞式の後の晩餐会が催される青の間や、舞踏会が開催される黄金の間は圧巻です。
中世の雰囲気を味わえる旧市街・ガムラ・スタン。石畳の路地が迷路のように続きます。ヨーロッパで最も保存状態が良い中世からの街並みの一つと言われます。多くの建物は17世紀から18世紀にかけての建築で、その合間にある小路には、おしゃれなショップやカフェがあります。色鮮やかな建物が並ぶ大広場。広場に面するノーベル博物館では、歴代受賞者の功績や人類の知の歩みを学べます。壮大な王宮があり、衛兵交代式は多くの観光客を魅了します。スウェーデン王宮は、ヨーロッパ最大規模の王宮で、部屋数は600室以上あります。一部が公開されていて、豪華な居室を見学できます。
ストックホルム中央駅周辺には現代的な街並みが広がります。中心部のセルゲル広場は市民の憩いの場です。白黒模様の広場は街のシンボルとして親しまれています。すぐ近くのヒョートリエットでは市場や商業施設が並びます。生活感あふれる風景も楽しめます。
洗練された雰囲気のエステルマルム地区。高級ブティックやレストランが並び、緑豊かな王立公園があります。自然と文化を満喫できるユールゴーデン地区は、島全体が緑に包まれています。若者文化の集まるセーデルマルム地区には、個性的なショップやカフェが集まります。
ストックホルムではフェリーで移動する楽しみもあります。船上から眺める街並みは格別です。島々を巡ることで、水の都ならではの魅力を実感できます。
ストックホルム郊外にあるドロットニングホルム宮殿。宮殿の始まりは16世紀初頭に建てられた夏の離宮で、増改築が重ねられ現在の姿になりました。宮殿の部屋は220室あり、一部は公開されています。華麗な宮殿と美しい庭園は、北欧王室の歴史と文化を今に伝えています。
今回はストックホルムにあるストックホルム国立美術館の見どころをご紹介しました。ではでは。