こんにちは。すえちゃんです。
ポーラ美術館は、箱根町にある、近現代絵画を所蔵する美術館で、モネ「花咲く堤、アルジャントゥイユ」、ルノワール「レースの帽子の少女」といった、印象派のコレクションが充実しています。森の中にあります。
今回はそんなポーラ美術館の見どころをご紹介します。
どんなところ?
ポーラ美術館(Pola Museum of Art)は、神奈川県・箱根町にある美術館です。収蔵作品数は約10,000点。ポーラ化粧品の創業家によるコレクションを展示するため、箱根と自然と美術の共生のコンセプトのもと、2002年に開館しました。コレクションの中核は19世紀以降の西洋絵画と近代日本絵画です。西洋絵画のコレクションには、印象派の有名画家の作品が含まれます。
観ておきたい作品5選
ポーラ美術館のコレクションの中で、おすすめの5作品を厳選しました。
クロード・モネ「花咲く堤、アルジャントゥイユ」
(1877年、油彩)
クロード・モネ(Claude Monet、1840年-1926年)は、フランスの印象派を代表する画家です。鋭い観察力で、絶え間なく変わる風景を再現した作品は、印象派の美学を体現しています。「印象・日の出」は印象派の名前の由来になりました。代表作は、「印象・日の出」。
メアリー・カサット「劇場にて」
(1878-79年頃、パステル)
メアリー・カサット(Mary Stevenson Cassatt、1844年-1926年)は、アメリカの画家です。初期には印象派の展覧会にも出品していました。力強いタッチで、母と子の絆や女性の生活を描き、作品にはパステル画も多いです。代表作は、「子供の入浴」。
ジョルジュ・スーラ「グランカンの干潮」
(1885年、油彩)
ジョルジュ・スーラ(Georges Seurat、1859年-1891年)は、フランスの新印象派の画家です。スーラは、印象派の筆触分割の技法をさらに進め、点描という技法で制作しました。また、補色を利用して、より明るい光を再現しました。代表作は、「グランド・ジャット島の日曜日の午後」。
オーギュスト・ルノワール「レースの帽子の少女」
(1891年、油彩)
オーギュスト・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir、1841年-1919年)は、フランスの印象派の画家です。後年は作風が変わり、後期印象派の画家とも言われます。代表作は、「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」。
クロード・モネ「睡蓮の池」
(1899年、油彩)
展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ
ポーラ美術館は、小塚山の森の中にあります。周囲には樹齢300年を超えるブナの巨木や群生するヒメシャラの原生林。ポーラ美術館の建物は、高低差のある地形を上手く活かした設計で、地上部分の高さを極力抑え、展示室はかなりの部分が地下になります。
エントランスを入ると、エスカレーターで下に向かいます。建物の天井はガラスを多用していて、光が差し込んできます。広い敷地内には、森の中を散策できる遊歩道もあります。
館内には、ミュージアムショップ、カフェ、レストランがあります。レストランでは、企画展の世界観を表現したメニューがあります。画家が好んだ食事や、ゆかりの土地の名産品を盛り込んだメニューだったりします。館内は、一部を除いて写真撮影は可ですが、フラッシュは禁止です。
ポーラ美術館は、箱根の奥まったところにあり、公共交通機関では、箱根登山鉄道とバスを乗り継いでいくことになります。いろいろと巡ってみたい場合は、車の方が良いでしょう。
箱根
箱根は、海外にも知られた景勝地です。強羅周辺の歴史のある温泉街と庭園、絶景の大涌谷と大観山。芦ノ湖畔には箱根神社や箱根公園があり、散策におすすめです。いくつもの個性的なミュージアムがあるのも魅力です。箱根で美術館巡りをしてみるのもおすすめです。
箱根美術館は、鎌倉、室町時代の六古窯の壺や甕(かめ)を中心に、縄文時代の土器から江戸時代までの日本の陶器を所蔵する美術館です。苔とモミジで彩られる神仙郷の苔庭が見どころです。
彫刻の森美術館は、日本初の野外美術館として知られ、広大な敷地に彫刻を配置した彫刻庭園です。ヘンリー・ムーアをはじめとした彫刻があります。パブロ・ピカソの作品を集めたピカソ館があります。
成川美術館は、現代日本画を中心に所蔵する美術館で、大展望ラウンジからは、芦ノ湖、箱根の山並み、富士山が眺められます。コレクションには、山本丘人「満月夜」、平山郁夫「ガンジスの夕」があります。
今回は箱根町にあるポーラ美術館の見どころをご紹介しました。ではでは。