奈良国立博物館は、奈良市にある、仏教美術を中心に所蔵する博物館です。コレクションは、絵画、彫刻、書跡、工芸、考古、中国古代青銅器に分かれます。寺院からの寄託が多いのが特徴で、幅広い展示になっています。
今回はそんなの見どころをご紹介します。
どんなところ?
奈良国立博物館(Nara National Museum)は、奈良県・奈良市の奈良公園内にある、仏教美術を中心に所蔵する博物館です。コレクションは、国宝13件以上を含む約2,000点で、それとは別に、国宝52件以上を含む約2,000点の寄託品があります。常設展示は、絵画、彫刻、書跡、工芸、考古、中国古代青銅器の分野があります。企画展示として、正倉院宝物を展示する正倉院展を毎年行っています。愛称は、奈良博(ならはく)。
見どころ3選
奈良国立博物館の見どころをご紹介します。
仏教彫刻

仏像などの仏教彫刻は、なら仏像館で常設展示されています。特に観ておきたい作品としては、2028年まで公開されている金峯山寺仁王門・金剛力士像(きんぷせんじにおうもん・こんごうりきしぞう、14世紀・南北朝時代、彫刻)、薬師如来坐像(やくしにょらいざぞう、9世紀・平安時代、彫刻)があります。
仏教絵画

仏画を中心とした仏教絵画は、西新館で展示されています。特に観ておきたい作品としては、十一面観音像(じゅういちめんかんのんぞう、12世紀・平安時代、絹本著色)、辟邪絵(へきじゃえ、12世紀・平安-鎌倉時代、紙本著色)、地獄草紙(じごくぞうし、平安-鎌倉時代・12世紀、紙本著色、墨書巻子)があります。
工芸品

工芸品は、西新館で展示されています。特に観ておきたい作品としては、刺繍釈迦如来説法図(ししゅうしゃかにょらいせっぽうず、7~8世紀・奈良時代、絹製、刺繍)があります。
あれこれ

奈良国立博物館は、1895年に帝国奈良博物館として開館しています。それ以前に、東京・上野に宮内省所管の博物館があり、1889年にその博物館の名称を帝国博物館に改めるとともに、京都と奈良にもそれぞれ帝国博物館を設置することが決まりました。こうして、奈良市内の興福寺の旧境内で1895年に開館しました。戦後の1947年に国立博物館奈良分館となり、1952年に現在の名称の奈良国立博物館になりました。
奈良国立博物館には、なら仏像館・青銅器館・東新館・西新館があり、仏像館の建物は、赤坂離宮(迎賓館)なども手がけた建築家片山東熊の設計により1894年に建てられたもので、明治の洋風建築の代表例とされています。仏教美術資料研究センターでは、仏教美術に関連する図書や写真などの資料を研究者に公開しています。

館内には、ミュージアムショップ、レストランがあります。
展示は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
奈良国立博物館は奈良公園内にあり、東大寺・興福寺・春日大社に隣接しています。
奈良
奈良は、かつて平城京として栄えた古都で、8 世紀まで遡る寺院があります。大仏のある東大寺、世界最古の木造建築のある法隆寺、興福寺、春日大社、薬師寺など、見どころも多く、奈良公園には鹿がたくさんいます。
東大寺は、華厳宗の大本山の寺院です。世界最大級の木造建築です。大仏殿内に安置されている大仏(盧遮那仏座像)は、高さ約15メートルで迫力があります。南大門の両脇には金剛力士像が立っています。
法隆寺は、世界最古の木造建築として知られています。7世紀初め頃に聖徳太子が建立を発願したのが法隆寺の始まりと言われています。法隆寺の境内は、金堂や五重塔がある西院伽藍(さいいんがらん)と、夢殿のある東院伽藍(とういんがらん)に分かれます。
興福寺は、五重塔で有名な寺院です。高さは約50メートルで、均整のとれた姿は迫力があります。国宝館に阿修羅像が収められています。三つの顔と、六つの手を持つ三面六臂(さんめんろっぴ)の像は、奈良時代の天平彫刻の傑作として知られています。
春日大社は、朱塗りの社殿で有名な、768年に建てられた神社です。春日造の本殿は、世界遺産にも登録されています。
薬師寺は、680年に飛鳥に建てられ、奈良時代になってから現在地へ移された法相宗の寺院です。金堂を挟むように、東塔、西塔の二つの塔が建っています。東塔は当初から残る塔です。
奈良公園には、本当に多くの鹿がいて、しかも人に慣れていて、鹿せんべい目当てに寄ってきます。たくさんの鹿が街中で普通に暮らしているのは不思議な感じです。
今回は奈良にある奈良国立博物館の見どころをご紹介しました。ではでは。