東京|国立西洋美術館|観ておきたい作品10選

国立西洋美術館 アート

こんにちは。すえちゃんです。

国立西洋美術館は、東京都にある、西洋美術を所蔵する美術館です。ルノワール「アルジェリア風のパリの女たち」、モネ「睡蓮」といった作品があります。西洋美術では、日本でも有数の充実度を誇ります。

今回はそんな国立西洋美術館の見どころをご紹介します。

 

どんなところ?

国立西洋美術館(The National Museum of Western Art)は、東京都・上野の上野恩賜公園内にある、西洋美術の美術館です。実業家松方幸次郎が20世紀初めにヨーロッパで収集した、印象派などの19世紀から20世紀前半の絵画、彫刻を中心とする松方コレクションが基礎となっています。松方コレクションに加え、ルネサンス以降の西洋絵画、彫刻作品のコレクションも充実しています。ヨーロッパ美術の巨匠たちの作品を見ることができる美術館としては日本有数の存在です。略称は西美(せいび)。

 

観ておきたい作品10選

国立西洋美術館のコレクションの中で、おすすめの10作品を厳選しました。

 

ルーベンス「豊穣」

(1630年頃、油彩)

ルーベンス
(部分)

 

ルーベンス(Peter Paul Rubens、1577年-1640年)は、ベルギー(フランドル)のバロック期の画家です。大規模な工房を経営し、肖像、風景、歴史といった様々なジャンルの絵画作品を残しました。代表作は、「メリー・ド・メディシス、マルセイユ上陸」。

 

カルロ・ドルチ「悲しみの聖母」

(1650年頃、油彩)

ドルチ
(部分)

 

カルロ・ドルチ(Carlo Dolci、1616年-1686年)は、イタリア(フィレンツェ)の画家です。肖像画や宗教画、特に聖母像を残しています。代表作は、「悲しみの聖母」。

 

フランソワ・ミレー「春、ダフニスとクロエ」

(1865年、油彩)

ミレー
(部分)

 

フランソワ・ミレー(Jean-François Millet、1814年-1875年)は、フランスの写実主義の画家です。バルビゾン派の代表的画家とされ、農民の生活を描いた作品で知られます。代表作は、「落穂拾い」。

 

ガブリエル・ロセッティ「愛の杯」

(1867年、油彩)

ロセッティ
(部分)

 

ガブリエル・ロセッティ(Dante Gabriel Rossetti、1828年-1882年)は、イギリスの画家です。ラファエル前派の画家として、聖書、伝説、文学がテーマの作品を描きました。装飾的・耽美的な作品が多くあります。代表作は、「受胎告知」。

 

オーギュスト・ルノワール「アルジェリア風のパリの女たち」

(1872年、油彩)

ルノワール
(部分)

 

オーギュスト・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir、1841年-1919年)は、フランスの印象派の画家です。後年は作風が変わり、後期印象派の画家とも言われます。代表作は、「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」。

 

クロード・モネ「陽を浴びるポプラ並木」

(1981年、油彩)

モネ
(部分)

 

クロード・モネ(Claude Monet、1840年-1926年)は、フランスの印象派を代表する画家です。鋭い観察力で、絶え間なく変わる風景を再現した作品は、印象派の美学を体現しています。「印象・日の出」は印象派の名前の由来になりました。代表作は、「印象・日の出」。

 

クロード・モネ「舟遊び」

(1887年、油彩)

モネ
(部分)

 

フィンセント・ファン・ゴッホ「ばら」

(1889年、油彩)

ゴッホ
(部分)

 

フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Willem van Gogh、1853年-1890年)は、オランダの後期印象派の画家です。率直な感情表現、大胆な色使いで知られ、フォーヴィスムやドイツ表現主義に影響を及ぼしました。代表作は、「星月夜」。

 

ポール・シャニック「サン・トロペ港」

(1901-02年、油彩)

シニャック
(部分)

 

ポール・シニャック(Paul Victor Jules Signac、1863年-1935年)は、新印象派のフランスの画家です。スーラとともに新印象派の代表的画家です。作品は、点描技法をもとに、筆触もより長く大きくし、暖色が多用されているのが特徴です。代表作は、「サン・トロペ港」。

 

クロード・モネ「睡蓮」

(1916年、油彩)

モネ
(部分)

 

展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。

 

あれこれ

国立西洋美術館

 

国立西洋美術館は、1959年に開館しました。松方コレクションは戦後、フランス政府により差し押さえられていましたが、コレクションを展示する美術館の設置を条件に返還されることとなり、国立西洋美術館が建設されました。その後、美術館の収集により、コレクションがさらに充実していきました。

本館の建物は、ル・コルビュジエ(Le Corbusier)の設計によるものです。建物は、ル・コルビュジエの建築作品群として世界文化遺産に登録されています。後に、日本初の免震構造に改修されています。

 

国立西洋美術館

 

敷地内には、オーギュスト・ロダン「カレーの市民」、「考える人」、アントワーヌ・ブルーデル「弓をひくヘラクレス」などの彫刻も展示されています。

館内は、一部の作品を除いて、写真撮影可ですが、フラッシュは禁止です。館内には、レストラン、ミュージアムショップがあります。

国立西洋美術館は、JR上野駅からすぐの上野恩賜公園の中にあります。

上野恩賜公園は、美術館、博物館、動物園がある、東京で最も知られている公園です。1625年の東叡山寛永寺の創建が始まりで、日本初の公園として登録されたのが1873年です。桜の名所で、不忍池を覆い尽くす蓮の花も有名です。国立西洋美術館、東京国立博物館、国立科学博物館、恩賜上野動物園といった日本を代表する文化施設があり、上野東照宮、寛永寺清水観音堂など、歴史建築物も多くあります。

 

今回は東京都にある国立西洋美術館の見どころをご紹介しました。ではでは。