こんにちは。すえちゃんです。
パリ市立近代美術館は、パリのパレ・ド・トーキョーにある、20世紀の絵画や彫刻を所蔵する美術館です。コレクションには、ドローネ「パリ」、モディリアーニ「青い目の女」があります。
今回はそんなパリ市立近代美術館の見どころをご紹介します。
どんなところ?
パリ市立近代美術館(Musée d’art moderne de la Ville de Paris)は、パリのパレ・ド・トーキョーの東翼にある美術館です。コレクションは、20世紀の絵画や彫刻で、約8000点。
観ておきたい作品5選
パリ市立近代美術館のコレクションの中で、おすすめの5作品を厳選しました。
アルベール・グレーズ「水浴」
(1912年、油彩)
アルベール・グレーズ(Albert Gleizes、1881年-1953年)は、フランスのキュビスムの画家です。パブロ・ピカソのようなキュビスム作品とは異なり、色彩やデザイン性に富んだ作品を制作しました。代表作は、「水浴」。
ロベール・ドローネ「化粧室」
(1915年、油彩)
ロベール・ドローネ(Robert Delaunay、1885年-1941年)は、フランスの画家です。抽象絵画の先駆者の一人として知られます。作品は、キュビスムの運動に加わった時期でも、色彩が主要な役割を果たしていました。エッフェル塔のような近代的モチーフを好んで描きました。代表作は、「エッフェル塔」。
アメデオ・モディリアーニ「青い目の女」
(1919年頃、油彩)
アメデオ・モディリアーニ(Amedeo Clemente Modigliani、1884年-1920年)は、イタリアの画家です。エコール・ド・パリの画家の一人です。作品は肖像画と裸婦画がほとんどで、顔と首が長く、目に瞳を描かないことが多いのが特徴です。代表作は、「ジャンヌ・エビュテルヌ」。
ロベール・ドローネ「エッフェル塔」
(1926年、油彩)
ピエール・ボナール「入浴する裸婦」
(1936年、油彩)
ピエール・ボナール(Pierre Bonnard、1867年-1947年)は、フランスのナビ派の画家です。版画やポスターも多く残しています。作品は平面的で、主要なモチーフが画面の端で切られた構図、暖色を主調にした華やかな色彩が特徴です。代表作は、「逆光の裸婦」。
展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ
パリ市立近代美術館は、1937年のパリ万国博覧会の際に開館が構想されましたが、開館は1961年です。1937年万博で展示された家具・製品デザインもコレクションになっています。
館内には、カフェ、ミュージアムショップがあります。館内は写真撮影が可能ですが、フラッシュは禁止です。
パレ・ド・トーキョー
パレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)は、パリにある、パリ市立近代美術館のある施設です。パリ市が所有する東翼には、パリ市立近代美術館が入居し、国が所有する西翼には、現代美術の企画展示を行う、パレ・ド・トーキョー/現代創造サイト(Palais de Tokyo / Site de création contemporaine)が入居しています。セーヌ川沿いのドゥビリ河岸は、1918年に日本にちなんだ東京通りと改名されましたが、建物がそれに面して建っていることからパレ・ド・トーキョーと呼ばれるようになりました。東京通りは、1945年にアメリカにちなんだニューヨーク通りに改名されましたが、建物の通称はそのまま残りました。
19世紀以来、同時代美術の展示をしてきたリュクサンブール美術館が1930年代に手狭になり、その後のパリ市による近代美術館の建設計画が挫折したため、国が近代美術館の建設を行いました。建物は、クロード・ドンデル(Jean Claude Dondel)らの設計によるものです。パリ万国博覧会に合わせて、1937年に近代美術宮殿として完成し、博覧会中はフランス美術の歴史を概観する展覧会が行われました。1940年から東翼でパリ市のコレクションが展示され、1942年に西翼で国立近代美術館が開館しました。1961年に東翼にプティ・パレからのコレクションも合わせてパリ市立近代美術館が開館しました。
西翼は、1977年に国立近代美術館がポンピドゥー・センターに移転した後は、企画展示の会場として使用されていましたが、2002年に、フランスや世界の現代美術シーンを紹介するためのパレ・ド・トーキョー/現代美術サイトが開館しました。コレクションを持たない現代美術館としてはヨーロッパ最大級です。
今回はパリにあるパリ市立近代美術館の見どころをご紹介しました。ではでは。