ミュージアム巡り|フランクフルト博物館通り|フランクフルト

フランクフルト博物館通り 旅行

こんにちは。すえちゃんです。

フランクフルト博物館通りは、フランクフルトのマイン河岸にミュージアムが立ち並んでいることからそのように呼ばれています。シュテーデル美術館、応用美術館、映画博物館をはじめ、多くのミュージアムがあります。

今回はそんなフランクフルト博物館通りのミュージアムをご紹介します。

 

どんなところ?

フランクフルト博物館通り(Museumsufer)は、ドイツ・フランクフルトの中心部に流れているマイン川の両岸やその近くに、美術館・博物館が立ち並んでいることからそのように呼ばれています。フランクフルト博物館通りの中心となったのが、歴史のあるシュテーデル美術館で、他のミュージアムは、1980年代に、古い別荘を改修したり、新たな建物を建築したりして増えていったものです。約40のミュージアムがあります。

 

シュテーデル美術館

シュテーデル美術館

シュテーデル美術館(Das Städel)は、ヨーロッパ絵画の巨匠の作品から現代美術までを所蔵する美術館です。イタリア絵画から始まり、印象派、ドイツ表現主義、そして現代美術まで、広い範囲の絵画を所蔵しています。絵画のほか、彫刻、オブジェの展示もあります。ボッティチェリ「若い女性の肖像」、フェルメール「地理学者」などがあります。フランクフルト博物館通りを構成するミュージアムの中でも代表格です。

シュテーデル美術館は、フランクフルトの銀行家ヨハン・フリードリヒ・シュテーデル(Johann Friedrich Städel) の遺言により設立されました。1818年に開館し、1878年に現在地に新館が建てられました。建物は第2次世界大戦で完全に破壊され、1966年に現在の姿に再建されました。

1990年、20世紀美術の展示と企画展のための別館の増築が、建築家グスタフ・パイヒル(Gustav Peichl)の設計によって行われています。

シュテーデル美術館は、建物の外観は歴史を感じさせる重厚な感じで、中庭の地下にある広大な展示スペースには現代美術の展示があります。芝生に包まれた中庭には、地下の展示スペースのための円形の天窓がいくつもあり、不思議な風景になっています。

館内には、ミュージアムショップ、カフェ、レストランがあります。館内は写真撮影が可能ですが、フラッシュは禁止です。

 

応用美術館

応用美術館

応用美術館(Museum Angewandte Kunst)は、工芸品を広く所蔵している博物館で、ブックアート、グラフィックといった様々な工芸品を展示しています。

インテリアやファッションだけでなく、食器やおもちゃなど、身近な物もコレクションの対象になっています。日用品を、デザインなどの視点で再構成し、その魅力を再発見できます。

常設展示のほか、企画展示も行われています。常設展示は、6万点のコレクション中から厳選された約80点が展示されています。見覚えのある品もあったりします。

応用美術館

1877年に開館した応用美術館は、メッツラーパークの敷地内にあります。たくさんの窓がある白いモダンな建物は、建築家リチャード・マイヤー(Richard Meier)によるものです。開放的な建物の中では、自然光が降り注ぎます。館内はモダンデザインのショールームのようです。

メッツラーパークには、歴史が感じられるメッツァー邸もあります。1804年頃に建てられたもので、応用美術館のチケットで見学できます。

 

ドイツ映画博物館

ドイツ映画博物館

ドイツ映画博物館(Deutsches Filmmuseum)は、その名のとおり、映画に特化した博物館で、映画の歴史や撮影技術の紹介、撮影に使用された衣装などの展示があります。1984年に開館しました。

初期の映画の映写装置から始まり、実際に撮影で使用された「エイリアン」、「ダースベイダーのマスク」などの展示があります。アカデミー賞のオスカー像の本物の展示もあります。

建物正面の外観は、映画館のエントランスのようです。フランクフルト博物館通りの中でも、ひときわ優雅な外観です。館内は写真撮影が可能です。

 

ドイツ建築博物館

ドイツ建築博物

ドイツ建築博物館(Deutsches Architekturmuseum)は、その名のとおり、建築に特化した博物館で、古代エジプトから現代建築までの歴史や建築様式についての展示があります。それぞれの時代の代表的な建築物がジオラマで再現されていて、地元フランクフルトが誇る高層ビルのコメルツバンクタワー、ニューヨークの高層ビルの数々のジオラマもあります。

建物は18世紀に建てられたものですが、建築家オスヴァルト・ウンガース(Oswald Mathias Ungers)の設計により1984年に改修され、ドイツ建築博物館として開館しました。建物中央が1階から4階まで吹き抜けになっていて、天井からの日差しが各階に差し込みます。館内は写真撮影が可能です。

 

ドイツ情報通信博物館

ドイツ情報通信博物館

ドイツ情報通信博物館(Museum für Kommunikation)は、コミュニケーション技術に特化した博物館で、郵便、電話などの通信の歴史や技術の紹介、郵便配達用の馬車などの展示があります。体験型の展示が多く、小さな子供でも楽しめるようになっています。

1958年に国立郵便博物館として開館していましたが、1990年に建築家ギュンター・ベーニッシュ(Günter Behnisch)の設計により現在の建物が建設され、1995年に博物館の運営が博物館財団に変わるとともに名称がドイツ情報通信博物館となりました。

建物の外観はけっこう未来的で、わりと重厚な建物が多い印象のフランクフルト博物館通りの中では特徴的です。館内は写真撮影が可能です。

 

あれこれ

マイン川

フランクフルトに様々なミュージアムの集合体を作るという考えは、1977年に、市の文化部長であったヒルマ-・ホフマン(Hilmar Hoffmann)によって提唱されました。

1980年から1990年にかけて、もともとあったミュージアムは拡張され、多くの新しいミュージアムが、古い別荘を改修したりして、建設されました。シュテーデル美術館は新館が増設され、ドイツ映画博物館は改修されました。

マイン川の岸辺は、散策にぴったりの場所です。多くの市民の方が散歩している姿を見かけました。シュテーデル美術館近くには、アイゼルナー橋という歩行者用の橋が架かっています。

なお、おすすめした施設などは、時期によっては、利用できないこともあります。

今回はフランクフルト博物館通りのミュージアムをご紹介しました。ではでは。