こんにちは。すえちゃんです。
ニューヨーク近代美術館は、ニューヨークにある、印象派から現代美術までの膨大な作品を所蔵する美術館です。ゴッホ「星月夜」、ピカソ「アビニョンの女たち」といった有名作品も多く、彫刻、オブジェもあります。
今回はそんなニューヨーク近代美術館の見どころをご紹介します。
どんなところ?
ニューヨーク近代美術館(The Museum of Modern Art, New York)は、アメリカ・ニューヨークのミッドタウンにある、印象派から現代美術までの膨大な作品を所蔵する美術館です。モダンアートの殿堂と言われています。約10万点もの作品を所蔵し、近現代美術のコレクションとしては、世界最大規模です。略称はMoMA(モマ)。
観ておきたい作品10選
ニューヨーク近代美術館のコレクションの中で、おすすめの10作品を厳選しました。
ポール・セザンヌ「水浴」
(1885-87年、油彩)
ポール・セザンヌ(Paul Cézanne、1839年-1906年)は、フランスの後期印象派の画家です。当初は印象派として活動していましたが、その後、独自の絵画を探求し、20世紀美術に大きな影響を与えました。代表作は、「大水浴図」。
フィンセント・ファン・ゴッホ「星月夜」
(1889年、油彩)
フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Willem van Gogh、1853年-1890年)は、オランダの後期印象派の画家です。率直な感情表現、大胆な色使いで知られ、フォーヴィスムやドイツ表現主義に影響を及ぼしました。代表作は、「星月夜」。
アンリ・ルソー「眠るジプシー女」
(1897年、油彩)
アンリ・ルソー(Henri Julien Félix Rousseau、1844年-1910年)は、フランスの素朴派の画家です。素人のような独特の筆致の作品が多いです。長らく税関吏をしていて、退職後に作品の多くが描かれました。代表作は、「眠るジプシー女」。
パブロ・ピカソ「アビニョンの女たち」
(1907年、油彩)
パブロ・ピカソ(Pablo Ruiz Picasso、1881年-1973年)は、スペイン出身、フランスで活動をした画家です。キュビスムの創始者で、生涯にわたり作風が変化し続けたことでも有名です。莫大な数の絵画、版画、彫刻を制作しています。代表作は、「アビニョンの娘たち」。
「アビニョンの女たち」は、ピカソのキュビスム時代の最初の作品と言われていて、ピカソの代表作の一つである上、絵画史上も重要な作品とされています。
ルートヴィッヒ・キルヒナー「街」
(1913年、油彩)
ルートヴィヒ・キルヒナー(Ernst Ludwig Kirchner、1880年-1938年)は、ドイツの画家です。ドイツ表現主義の代表的画家です。大胆なデフォルメと強烈な原色を特色とする表現技法で描かれた人物は、退廃と不安を感じさせます。代表作は、「街」。
クロード・モネ「睡蓮」
(1914-26年、油彩)
クロード・モネ(Claude Monet、1840年-1926年)は、フランスの印象派を代表する画家です。鋭い観察力で、絶え間なく変わる風景を再現した作品は、印象派の美学を体現しています。「印象・日の出」は印象派の名前の由来になりました。代表作は、「印象・日の出」。
アンリ・マティス「ピアノのレッスン」
(1916年、油彩)
アンリ・マティス(Henri Matisse、1869年-1954年)は、フランスの画家です。フォーヴィスムの代表画家です。色彩の魔術師とも言われています。彫刻、版画も手がけました。代表作は、「ピアノのレッスン」。
サルバドール・ダリ「記憶の固執」
(1931年、油彩)
サルバドール・ダリ(Salvador Dalí、1904年-1989年)は、スペイン出身の画家です。シュルレアリスムの代表的画家として知られ、写実的描法を用いながら、多重イメージを駆使して夢のような風景画を描きました。代表作は、「記憶の固執」。
ピエール・ボナール「浴室」
(1932年、油彩)
ピエール・ボナール(Pierre Bonnard、1867年-1947年)は、フランスのナビ派の画家です。版画やポスターも多く残しています。作品は平面的で、主要なモチーフが画面の端で切られた構図、暖色を主調にした華やかな色彩が特徴です。代表作は、「逆光の裸婦」。
ピエト・モンドリアン「ブロードウェイ・ブギウギ」
(1942-43年、油彩)
ピエト・モンドリアンは、オランダ出身で、主にパリ、ニューヨークで活動した抽象派の画家です。水平・垂直の直線で分割された画面に赤・青・黄の三原色のみを使った作品が特に有名です。代表作は、「ブロードウェイ・ブギウギ」。
展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ
ニューヨーク近代美術館の設立は、J. D. ロックフェラー2世夫人(Abigail Greene Aldrich Rockefeller)らによって発案されたもので、開館したのは1929年です。第1回の企画展は、後期印象派に焦点を当てたもので、以後、建築や前衛美術についての意欲的な企画展を展開しながら、コレクションの充実が進められていきました。
デザイン、ポスター、写真、映画など、美術館の収集対象とはみなされていなかったものまでコレクションに加え、世界のデザイン研究の中心としての地位をゆるぎないものにしました。コレクションは10万点以上になり、近現代美術の殿堂としての地位を不動にしています。
1929年の開館時は、オフィスビルを間借りしていましたが、1932年に現在地へ移転し、1939年に現在の建物で一番古い部分が建てられました。戦後、イースト・ウィング、彫刻庭園が増設され、1983年にはガーデン・ウィングを増設。2004年には、展示スペースの増加と複雑化した全体の整理のため、建築家・谷口吉生の設計により増築を行い、展示面積は12,500平方メートルになりました。
建物の内部は、窓や吹き抜けを上手く活用した、明るく現代的なデザインです。エスカレーターとかでの縦の移動が多いです。敷地内に庭園があり、いくつかの彫刻やオブジェが展示されています。
館内には、ミュージアムショップ、カフェ、レストランがあります。館内は写真撮影が可能ですが、フラッシュは禁止です。
ミュージアムショップは複数あり、MoMAブランドの雑貨や書籍があります。MoMAブランドの雑貨は、日本でも販売されているので、なじみのある方も多いのではないでしょうか。レストランも複数あり、セルフサービスのリーズナブルなものから、ミシュランの星がつくものまであります。
分館として、クイーンズ分館 (MoMA QNS) と、より現代的・実験的な作品を展示する美術館のP.S. 1があります。
今回はニューヨークにあるニューヨーク近代美術館の見どころをご紹介しました。ではでは。