ニューヨーク|メトロポリタン美術館|観ておきたい作品10選

メトロポリタン美術館 アート

こんにちは。すえちゃんです。

メトロポリタン美術館は、ニューヨークにある、世界最大級の美術館です。フェルメール「水差しを持つ女」、セザンヌ「トランプ遊びをする人たち」といった絵画をはじめ、幅広い、膨大なコレクションを誇ります。

今回はそんなメトロポリタン美術館の見どころをご紹介します。

 

どんなところ?

メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)は、アメリカ・ニューヨークにある世界最大級の美術館です。5番街のミュージアム・マイルに面するセントラルパークの東端にあります。コレクションの幅が広く、あらゆる時代、地域による作品を収集しているのが特徴です。略称はThe Met。

 

観ておきたい作品10選

メトロポリタン美術館のコレクションの中で、おすすめの10作品を厳選しました。

 

エル・グレコ「トレドの風景」

(1597年、油彩)

エル・グレコ「トレドの風景」
(部分)

 

エル・グレコ(El Greco、1541年-1614年)は、ギリシア出身の画家です。エル・グレコの名は、イタリア語でギリシア人の意味です。ルネサンス後期のマニエリスムの巨匠として知られ、プラド美術館にはグレコの作品が多数あります。代表作は、「オルガス伯の埋葬」。

 

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「女占い師」

(1632-35年頃、油彩)

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「女占い師」
(部分)

 

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(Georges de La Tour、1593年-1652年)は、フランスの画家です。フランス王ルイ13世の国王付画家でした。作品は、明暗の対比が強調され、静寂な雰囲気が漂っているのが特徴です。代表作は、「女占い師」。

 

レンブラント「ホメロスの胸像を見つめるアリストテレス」

(1653年、油彩)

レンブラント「ホメロスの胸像を見つめるアリストテレス」
(部分)

 

レンブラント(Rembrandt Harmenszoon van Rijn、1606年-1669年)は、オランダのバロック期の画家です。大画面と、光と影の明暗を明確にする技法が特徴です。大規模な工房で大量の作品を制作したため、作品には常に真贋問題がつきまといました。代表作は、「夜警」。

 

ヨハネス・フェルメール「水差しを持つ女」

(1662-63年頃、油彩)

ヨハネス・フェルメール「水差しを持つ女」
(部分)

 

ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer、1632年-1675年)は、オランダの画家で、バロック期を代表する画家の1人です。写実的な手法、綿密な空間構成、光による巧みな質感表現が特徴です。作品数がとても少なく貴重です。代表作は、「真珠の耳飾りの少女」。

 

ギュスターヴ・モロー「オイディプスとスフィンクス」

(1864年、油彩)

ギュスターヴ・モロー「オイディプスとスフィンクス」
(部分)

 

ギュスターヴ・モロー(Gustave Moreau、1826年-1898年)は、フランスの象徴主義の画家です。聖書や神話が題材の幻想的な作風で知られます。19世紀末の芸術家に多大な影響を与え、象徴主義の先駆者とされています。代表作は、「オイディプスとスフィンクス」。

 

オーギュスト・ルノワール「シャルパンティエ夫人とその子供たち」

(1878年、油彩)

オーギュスト・ルノワール「シャルパンティエ夫人とその子供たち」
(部分)

 

オーギュスト・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir、1841年-1919年)は、フランスの印象派の画家です。後年は作風が変わり、後期印象派の画家とも言われます。代表作は、「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」。

 

ポール・セザンヌ「トランプ遊びをする人たち」

(1890-92年、油彩)

ポール・セザンヌ「トランプ遊びをする人たち」
(部分)

 

ポール・セザンヌ(Paul Cézanne、1839年-1906年)は、フランスの後期印象派の画家です。当初は印象派として活動していましたが、その後、独自の絵画を探求し、20世紀美術に大きな影響を与えました。代表作は、「大水浴図」。

 

クロード・モネ「ポプラ並木」

(1891年、油彩)

クロード・モネ「ポプラ並木」
(部分)

 

クロード・モネ(Claude Monet、1840年-1926年)は、フランスの印象派を代表する画家です。鋭い観察力で、絶え間なく変わる風景を再現した作品は、印象派の美学を体現しています。「印象・日の出」は印象派の名前の由来になりました。代表作は、「印象・日の出」。

 

グスタフ・クリムト「メーダ・プリマヴェージ」

(1912年、油彩)

グスタフ・クリムト「メーダ・プリマヴェージ」
(部分)

 

グスタフ・クリムト(Gustav Klimt、1862年-1918年)は、オーストリアの画家です。クリムトの作品は、裸婦、妊婦、セックスといった赤裸々で官能的なテーマが特徴です。黄金の時代と言われる時期の作品には金箔が多用されています。代表作は、「接吻」。

 

アメデオ・モディリアーニ「ジャンヌ・エビュテルヌ」

(1919年、油彩)

アメデオ・モディリアーニ「ジャンヌ・エビュテルヌ」
(部分)

 

アメデオ・モディリアーニ(Amedeo Clemente Modigliani、1884年-1920年)は、イタリアの画家です。エコール・ド・パリの画家の一人です。作品は肖像画と裸婦画がほとんどで、顔と首が長く、目に瞳を描かないことが多いのが特徴です。代表作は、「ジャンヌ・エビュテルヌ」。

 

展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。

 

あれこれ

メトロポリタン美術館

 

メトロポリタン美術館は、古代の遺跡から始まって、17世紀からのアメリカ美術、19世紀のヨーロッパ美術、現代美術に至るまで、世界最大級の膨大なコレクションを誇っています。絵画以外の彫刻、美術工芸品などのコレクションも相当量あります。

メトロポリタン美術館の設立構想は、1864年、ジョン・ジョンストン(John Taylor Johnston)らによって提唱されました。美術館は1870年に開館し、その後の購入や寄贈によってコレクションは増加。現在では絵画・彫刻・写真・美術工芸品をはじめ約300万点の美術品を所蔵し、世界最大級の美術館になっています。

メトロポリタン美術館は、19世紀のヨーロッパ絵画だけをとっても、パリのオルセー美術館に匹敵するかと思えるくらいコレクションが充実しています。王宮のような巨大な建物なので、展示スペースを歩いて回るだけでも相当時間がかかります。

メトロポリタン美術館は、世界三大美術館の一つと言われています。世界三大美術館とは、パリのルーブル美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館と言われています。

 

メトロポリタン美術館

 

館内には、ミュージアムショップ、カフェ、レストランがあります。館内は写真撮影が可能ですが、フラッシュは禁止です。メトロポリタン美術館のミュージアムショップは、雑貨も置いてあるアート専門の本屋みたいな感じです。レストランは、パトロン・ラウンジからフードコートのようなところまでいろいろあります。ルーフガーデン・バーもあります。

メトロポリタン美術館には、ルーフガーデンがあります。このルーフガーデンからの眺めはおすすめです。セントラルパークの木々越しに、マンハッタンの高層ビル群を眺めることができます。天候や時間帯によって、さまざまな景色を眺めことができます。

メトロポリタン美術館では、以前は入館料金が設定されていなくて、入館者自身が適当と思う金額を寄付することになっていました。2018年3月以降、ニューヨーク市民など以外は、定額料金を払うことになったようです。

別館・クロイスターズが、ワシントンハイツ地区にあり、フランスやスペインの廃僧院を解体輸送して再構築した建物内に中世ヨーロッパ美術が展示されています。さらに、別館・メット・ブロイヤーがあり、旧ホイットニー美術館の建物をリースした建物で、キュビズムを中心としたモダンアートの展示を行っています。

メトロポリタン美術館は、セントラルパークに隣接していて、窓からパークの四季折々の風景を眺めることができます。訪問の前後に、パーク内を散策することもできます。

セントラルパークは、ニューヨークにある広大な公園です。南北約4キロ、東西約1キロの緑あふれる公園には、動物園、野外劇場、モニュメント、池、小高い丘などがあり、ジョギングや散歩をする人、のんびりと座っている人たちを、あちこちで見かけます。

 

今回はニューヨークにあるメトロポリタン美術館の見どころをご紹介しました。ではでは。