京都市京セラ美術館は、京都市にある、明治以降の日本画、洋画を中心に所蔵する美術館です。コレクションには、菊池契月「少女」、中村研一「瀬戸内海」があります。2020年のリニューアルに伴い、京セラが命名権取得。
今回はそんな京都市京セラ美術館の見どころをご紹介します。
どんなところ?
京都市京セラ美術館(Kyoto City KYOCERA Museum of Art)は、京都市の岡崎公園にある美術館です。1933年に開館した堂々たる外観を持つ美術館で、公立美術館としては東京都美術館に次いで日本で2番目に古いです。2020年のリニューアルに伴い、京セラが命名権を取得しています。コレクションは明治から昭和にかけての日本画、洋画、工芸作品が中心で、常設展示のほか、公募展、企画展があります。
観ておきたい作品5選
京都市京セラ美術館のコレクションの中で、おすすめの5作品をご紹介します。
浅井忠「グレーの柳」
(1901年、油彩)

浅井忠(あさいちゅう、1856年-1907年)は、日本の洋画家です。教育者としても活躍し、多くの後進を育てました。夏目漱石「三四郎」の深見画伯のモデルとも言われ、「吾輩は猫である」の挿画も描いています。代表作は、「収穫」。
入江波光「彼岸」
(1920年、絹本着色)

入江波光(いりえはこう、1887年‐1948年)は、日本の日本画家です。京都市立美術工芸学校で教壇に立ちました。代表作は「彼岸」。
菊池契月「少女」
(1932年、絹本着色)

菊池契月(きくちけいげつ、1879年‐1955年)は日本の日本画家です。代表作は「少女」。
中村研一「瀬戸内海」
(1935年、油彩)

中村研一(なかむらけんいち、1895年‐1967年)は日本の洋画家です。代表作は「弟妹集ふ」。
北脇昇「眠られぬ夜のために」
(1937年、油彩)

北脇昇(きたわきのぼる、1901年‐1951年)は、日本のシュルレアリスムの画家です。代表作は「クォ・ヴァディス」。
展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ

京都市京セラ美術館の建物は、建築家前田健二郎の案をもとにした京都市の設計によるものです。1933年の開館で、現存する日本の公立美術館では最古。2020年のリニューアルでは、西側広場を掘り込んでスロープ状の京セラスクエアを作り、掘り込みであらわになった従来の地下部分にガラスのファサードを作り、エントランスやカフェ、ミュージアムショップなどからなるガラス・リボンという空間にしました。
入館者は地下から大階段を経て中央ホールに入ります。中央ホールから続く北回廊が企画展や公募展に使われ、南回廊には常設展示室があります。南回廊の裏には日本庭園があり、池や巨大なオブジェもあります。館内には、カフェ、ミュージアムショップがあります。館内は、一部の作品を除き、写真撮影が可能ですが、フラッシュは禁止です。

京都市京セラ美術館は、地下鉄東西線の東山駅から徒歩8分のところにあります。
京都市京セラ美術館は、京都きっての文化エリアとして知られる岡崎公園内にあります。周辺には、京都国立近代美術館、京都市動物園、平安神宮があります。
今回は京都市にある京都市京セラ美術館の見どころをご紹介しました。ではでは。