こんにちは。すえちゃんです。
イアンポッター・センターは、メルボルンにある、オーストラリア美術を所蔵する美術館です。ストリートン「紫色の午後の透明な力」、マッカビン「パイオニア」など、国内作家の幅広いコレクションを誇ります。
今回はそんなイアンポッター・センターの見どころをご紹介します。
どんなところ?
イアンポッター・センター(Ian Potter Centre)は、オーストラリア・メルボルンの中心部、フェデレーションスクエアにあります。正式には、イアンポッター・センター:ビクトリア国立美術館オーストラリア(The Ian Potter Centre:NGV Australia)といいます。2003年に建設されました。20,000点以上のコレクションがあります。イアンポッター・センターは、オーストラリア出身作家の作品を所蔵している美術館です。先住民族のアートから、植民地初期、ハイデルベルク派、近代美術、現代美術までの幅広い作品を展示しています。
観ておきたい作品5選
イアンポッター・センターのコレクションの中で、おすすめの5作品を厳選しました。
ニコラ・シェヴァリエ「バッファロー山脈」
(1864年、油彩)
ニコラ・シュヴァリエ(Nicholas Chevalier、1828年-1902年)は、ロシア出身で、世界各地で活動を行い、オーストラリア、ニュージーランドの風景を描いたことで知られる画家です。代表作は、「バッファロー牧場」。
トム・ロバーツ「雄羊の毛刈り」
(1890年、油彩)
トム・ロバーツ(Thomas William Roberts、1856年-1931年)は、イギリス出身のオーストラリアの画家です。写実主義、印象派と言われます。メルボルン近郊のハイデルバーグに集まった芸術家グループ、ハイデルバーグ派のメンバーです。代表作は、「雄羊の毛刈り」。
アーサー・ストリートン「紫色の午後の透明な力」
(1896年、油彩)
アーサー・ストリートン(Sir Arthur Ernest Streeton、1867年-1943年)は、オーストラリアの印象派の画家です。メルボルン近郊のハイデルバーグに集まった芸術家グループ、ハイデルバーグ派のメンバーです。代表作は、「黄金の夏、イーグルモント」。
フレデリック・マッカビン「開拓者」
(1904年、油彩)
フレドリック・マッカビン(Frederick McCubbin、1855年-1917年)は、オーストラリアの印象派の画家です。メルボルン近郊のハイデルバーグに集まった芸術家グループ、ハイデルバーグ派のメンバーです。代表作は、「開拓者」。
フィリップス・フォックス「水浴者たち」
(1912年、油彩)
フィリップス・フォックス(Emanuel Phillips Fox、1865年-1915年)は、オーストラリアの印象派の画家です。ヨーロッパで絵画を学び、オーストラリアでハイデルバーグ派として活動した後、再びヨーロッパで活動しました。代表作は、「船」。
展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ
イアンポッター・センターは、ビクトリア国立美術館の分館という位置づけです。ビクトリア国立美術館の方は、オーストラリア以外の作品を集めた美術館で、イアンポッター・センターの方は、オーストラリアの作品を集めた美術館です。
イアンポッター・センターは、ガラスに針金を巡らしたようなユニークな外観です。フェデレーションスクエアという一等地にあるのにもかかわらず、なかなか巨大で、展示スペースもかなり余裕があります。館内は写真撮影が可能ですが、フラッシュは禁止です。常設展示の入場は無料です。
フェデレーションスクエアとレーン
フェデレーションスクエアは、フリンダーズ・ストリート駅前にある広場で、屋外パフォーマンスが行われるザ・スクエア、イアンポッター・センター、オーストラリア動画イメージセンターがあります。
フェデレーションスクエアの周辺には、レーンカフェ、グラフィティ・レーンがあります。ディグレイブス・ストリート、センタープレイスの小道では、両側にカフェが並んでいます。レーンカフェといわれていて、メルボルンのカフェ文化の発祥ともいわれています。
ホーシャー・レーンは、小道の両側の建物の壁が、グラフィティで埋め尽くされています。グラフィティで有名なメルボルンの中でも、もっとも有名なところの一つです。レーンカフェ、グラフィティ・レーンは、メルボルン名物です。
今回はメルボルンにあるイアンポッター・センターの見どころをご紹介しました。ではでは。