広島市現代美術館は、平和都市ならではの視点で現代美術を紹介している美術館です。建築と緑豊かな景観も魅力です。デュシャン「フレッシュ・ウィドー」、アバカノヴィッチ「ヒロシマ・鎮まりしものたち」など、国内外の多彩な作品が鑑賞できます。
今回はそんな広島市現代美術館の見どころをご紹介します。
どんなところ?
広島市現代美術館(Hiroshima City Museum of Contemporary Art)は、広島市の比治山公園内にある美術館です。1989年に、日本で初めて現代美術をテーマとする公立美術館として開館しました。館内では現代アートを中心に、絵画や写真、映像、インスタレーションなど、多様な表現に出会えます。コレクションは、戦後の現代美術の流れを示すのに重要な作品や、ヒロシマと現代美術の関連を示す作品が中心です。社会や人間、記憶をテーマとした作品も多くあります。戦争や平和について新しい視点から考えさせる展示も特徴です。館外には比治山公園の自然と調和した彫刻作品が点在しています。散策しながら作品を鑑賞できるのも魅力です。
観ておきたい作品5選
広島市現代美術館のコレクションの中で、おすすめの5作品を厳選しました。
マルセル・デュシャン「フレッシュ・ウィドー」
(1920年、木ほか)
マルセル・デュシャン(Marcel Duchamp、1887年-1968年)は、フランス出身のアメリカで活動したアーティストです。20世紀美術に決定的な影響を残したと言われています。代表作は、「泉」。
イヴ・クライン「人体測定170」
(1960年、顔料ほか)
イヴ・クライン(Yves Klein、1928年-1962年)は、フランスの画家です。単色の作品を制作するモノクロニズムを代表する画家です。青を最も非物質的で抽象的な色だとして重用し、自ら理想的な顔料、インターナショナル・クライン・ブルーを開発しました。代表作は、「人体測定」シリーズ。
ヘンリー・ムーア「アーチ」
(1963年、ブロンズ)

ヘンリー・ムーア(Henry Spencer Moore、1898年-1986年)は、イギリスの彫刻家です。パブリック・アートとして、世界中に設置されているブロンズ製の抽象的なモニュメントで知られています。代表作は、「横たわる像」。
井上武吉「マイ・スカイ・ホール」
(1988年、階段モニュメント)

井上武吉(いのうえぶきち、1930年-1997年)は、日本の彫刻家です。箱根彫刻の森美術館の設計を担当。代表作は、「マイ・スカイ・ホール」シリーズ。
マグダレーナ・アバカノヴィッチ「ヒロシマ・鎮まりしものたち」
(1992-3年、ブロンズ)

マグダレーナ・アバカノヴィッチ(Marta Magdalena Abakanowicz-Kosmowska、1930年-2017年)は、ポーランドの彫刻家、画家です。代表作は、「アバカン」シリーズ。
展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ

広島市現代美術館は、広島市内の比治山の上にあります。建物は、建築家・黒川紀章の設計によるものです。周囲の自然の景観と調和しながら、その素材を自然石、タイル、アルミへと変化させています。
美術館の周りは彫刻公園になっていて、いくつもの彫刻作品が展示されています。また、北側のバス停まで下りる階段には、井上武吉「マイ・スカイ・ホール」のモニュメントが設置されています。
館内には、ミュージアムショップ、カフェがあります。
広島市現代美術館は、広島市電の比治山下駅から徒歩で10分ほどのところにあります。すぐ近くに、広島市まんが図書館があり、舟越保武の彫刻「笛吹き少年」が建っています。
広島

歴史と平和への願いが息づく広島。美しい瀬戸内海に面し、世界遺産や名勝が点在します。自然と文化が調和し、多彩な景色に出会えます。
市内には平和の大切さを伝える平和記念公園があります。原爆ドームや広島平和記念資料館があり、内外から多くの人が訪れます。平和への思いを深められます。
広島城は、戦国時代に築かれた名城です。現在の天守は復元されたもので、館内では広島の歴史や武家文化を学べます。縮景園は、四季折々の美しさを楽しめる日本庭園です。池や橋、茶室が巧みに配置されています。街の中心にありながら、落ち着いた時間を過ごせます。
宮島にある厳島神社は、日本三景のひとつです。海に浮かぶように見える大鳥居は幻想的です。満潮と干潮で異なる景色を楽しめます。弥山の獅子岩展望台からは瀬戸内海に浮かぶ島々を一望できます。
尾道は、坂の街として知られています。細い路地や石段を歩くと、どこか懐かしい風景に出会えます。瀬戸内海を望む景色も魅力です。寺巡りやカフェ巡りを楽しむ人も多くいます。
今回は広島市にある広島市現代美術館の見どころをご紹介しました。ではでは。