ニューヨーク|グッゲンハイム美術館|観ておきたい作品5選

グッゲンハイム美術館 アート

こんにちは。すえちゃんです。

グッゲンハイム美術館は、ニューヨークにある、近代美術を所蔵する美術館です。ドローネ「エッフェル塔」、ボナール「庭に面した大きな食堂」といった作品があります。特徴的な建物はライトの設計です。

今回はそんなグッゲンハイム美術館の見どころをご紹介します。

 

どんなところ?

ソロモン・R・グッゲンハイム美術館(Solomon R. Guggenheim Museum)は、アメリカ・ニューヨークのアッパー・イースト・サイドにある、19世紀末から20世紀初頭のヨーロッパ絵画を主に所蔵している美術館です。キュビスム、素朴派、抽象派などが中心のコレクションです。絵画のほか、彫刻、オブジェ、家具などの展示もあります。

 

観ておきたい作品5選

グッゲンハイム美術館のコレクションの中で、おすすめの5作品を厳選しました。

 

ワシリー・カンディンスキー「煙突のある風景」

(1910年、油彩)

ワシリー・カンディンスキー「煙突のある風景」
(部分)

 

ワシリー・カンディンスキー(Wassily Wassilyevich Kandinsky、1866年-1944年)は、ロシア出身の画家です。抽象絵画の創始者とされ、ドイツ、フランスでも活躍しました。美術理論家で、ミュンヘンで青騎士グループを結成し、バウハウスでは教官を務めました。代表作は、「即興、渓谷」。

 

ロベール・ドローネ「エッフェル塔」

(1911-12年、油彩

ロベール・ドローネ「エッフェル塔」
(部分)

 

ロベール・ドローネ(Robert Delaunay、1885年-1941年)は、フランスの画家です。抽象絵画の先駆者の一人として知られます。作品は、キュビスムの運動に加わった時期でも、色彩が主要な役割を果たしていました。エッフェル塔のような近代的モチーフを好んで描きました。代表作は、「エッフェル塔」。

 

アメデオ・モディリアーニ「裸婦」

(1917年、油彩)

アメデオ・モディリアーニ「裸婦」
(部分)

 

アメデオ・モディリアーニ(Amedeo Clemente Modigliani、1884年-1920年)は、イタリアの画家です。エコール・ド・パリの画家の一人です。作品は肖像画と裸婦画がほとんどで、顔と首が長く、目に瞳を描かないことが多いのが特徴です。代表作は、「ジャンヌ・エビュテルヌ」。

 

パウル・クレー「赤い気球」

(1922年、油彩)

パウル・クレー「赤い気球」
(部分)

 

パウル・クレー(Paul Klee、1879年-1940年)は、スイス出身のドイツの画家です。ドイツ表現主義やキュビスムの影響を受けつつ、非常に独特な抽象絵画を制作しました。カンディンスキーとともに青騎士のグループを結成し、バウハウスでも教官を務めました。代表作は、「R荘」。

 

ピエール・ボナール「庭に面した大きな食堂」

(1934-35年、油彩)

ピエール・ボナール「庭に面した大きな食堂」
(部分)

 

ピエール・ボナール(Pierre Bonnard、1867年-1947年)は、フランスのナビ派の画家です。版画やポスターも多く残しています。作品は平面的で、主要なモチーフが画面の端で切られた構図、暖色を主調にした華やかな色彩が特徴です。代表作は、「逆光の裸婦」。

 

展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。

 

あれこれ

グッゲンハイム美術館

 

グッゲンハイム美術館は、鉱山王ソロモン・R・グッゲンハイム(Solomon R. Guggenheim)によるコレクションを展示するため、1939年、ニューヨーク市内に開館しました。5番街の現在地へ移ったのは、1949年です。

グッゲンハイム美術館は、外観が非常に特徴的です。建物は、有名建築家フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)の設計によるものです。建物は、世界遺産の一部になっています。

かたつむりの殻のような螺旋状の構造をもった建物は、中央が巨大な吹き抜けになっています。来館者は、まずエレベーターで建物の最上部に上がり、螺旋状の通路の壁面に掛けられた作品を見ながら自然に階下へ降りるようになっています。

 

グッゲンハイム美術館

 

館内には、ミュージアムショップ、カフェ、レストランがあります。館内は写真撮影が可能ですが、フラッシュは禁止です。

グッゲンハイム美術館では、以前、ゴールドの便器がアート作品として、実際のトイレで使用されていて、人気スポットとなっていました。単に金色をしているというわけではなく、本物のゴールドで造られた便器です。マウリツィオ・カテランの2016年の作品「アメリカ」です。ゴールドの価値だけでも数億円だそうで、トイレ入口に警備員がいました。

グッゲンハイム美術館がある、アッパー・イースト・サイドの5番街のメトロポリタン美術館から北のあたりは、ミュージアム・マイルと言われていて、ミュージアムがいくつもあります。メトロポリタン美術館、グッゲンハイム美術館のほか、ノイエ・ギャラリー、メット・ブロイヤー、フリック・コレクションなどがあります。

また、マディソン・アベニューや、パーク・アベニューのあたりは、豪邸や高級アパートが立ち並ぶ、ニューヨーク・マンハッタンでもきっての高級住宅街です。

 

今回はニューヨークにあるグッゲンハイム美術館の見どころをご紹介しました。ではでは。