福岡市博物館は、福岡市にある、福岡地域の歴史と民俗を展示する博物館です。展示は、アジアとの人・もの・文化の交流を中心に組み立てられ、見どころは「漢倭奴国王金印」。敷地内にブールデルの彫刻群があります。
今回はそんな福岡市博物館の見どころをご紹介します。
どんなところ?
福岡市博物館(Fukuoka City Museum)は、福岡市にある、福岡地域の歴史と民俗を展示する博物館です。福岡は日本列島の中で大陸に一番近く、大陸の文化の影響を受けて発展してきたことから、福岡市博物館では、アジアとの人・もの・文化の交流がつくってきた歴史と民俗を紹介しています。福岡を代表する文化財「漢倭奴国王金印」を所蔵しています。
見どころ3選
福岡市博物館の見どころをご紹介します。
常設展示

常設展示では、「FUKUOKA アジアに生きた都市と人びと」をテーマに、福岡の歴史と人々のくらしを紹介しています。

展示は11のコーナーに分かれ、始まりは、福岡を代表する文化財「漢倭奴国王金印」、最後のしめは、「博多祇園山笠」。途中にある、戦前のレトロな街並みの再現もなかなか良いです。

展示室の入口横には、「パノラマふくおか」という幅18メートルの巨大な福岡のパノラマ画があります。
グランドホール

建物内部にグランドホールという巨大な吹き抜けがあります。アーチ状の屋根の頂部にある採光窓から光が差し込み、天井の側面には博多織独特の伝統的な献上模様が浮き彫りにされています。
ホール内には、四季折々の博多の祭りを再現した博多人形が置かれています。
ブールデルの彫刻

建物のエントランスの両側には、アントワーヌ・ブールデルの彫刻が4体、左右に配置されています。向かって左側に「雄弁」「力」と名付けられた男性像、右側に「勝利」「自由」と名付けられた女性像が立っています。1918年から22年に鋳造され、福岡市が市制100年を記念してルーブル美術館から購入したものです。
アントワーヌ・ブールデル(Antoine Bourdelle、1861年-1929年)は、フランスの彫刻家です。近代ヨーロッパを代表する彫刻家と言われています。代表作は、「弓をひくヘラクレス」。
あれこれ

福岡市博物館には、常設展示室、企画展示室、特別展示室があり、特別展示室では、年5回程度、国内外の歴史や文化をテーマとした展示が行われます。「みたいけんラボ」という、アジア各地のおもちゃ、楽器、衣服、生活道具を自由に手に取って遊べる体験学習室があります。
1990年に開館。開館に先立って1989年に開催されたアジア太平洋博覧会のテーマ館として利用されています。福岡市博物館は、広大な敷地を有し、建物の前面には大きな人口の池があり、堂々とした外観です。
館内には、ミュージアムショップ、カフェがあります。館内は、写真撮影は一部の展示を除き可能ですが、フラッシュは禁止です。
福岡市博物館は地下鉄の西新駅から徒歩15分と少し離れたところにあります。福岡市内は、バスがけっこう走っているので、バス利用のほうが楽です。
展示は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
今回は福岡市にある福岡市博物館の見どころをご紹介しました。ではでは。