ミュンヘン|アルテ・ピナコテーク|観ておきたい作品5選

アルテピナコテーク アート

こんにちは。すえちゃんです。

アルテ・ピナコテークは、ミュンヘンにある、15世紀から18世紀までのヨーロッパ絵画を所蔵する美術館です。ラファエロ「カニジャー二の聖家族」、ルーベンス「最後の審判」といった巨匠のコレクションを誇ります。

今回はそんなアルテ・ピナコテークの見どころをご紹介します。

 

どんなところ?

アルテ・ピナコテーク(Alte Pinakothek)は、ドイツ・ミュンヘンにある、世界最古とも言われる公共美術館です。美術館は、バイエルン王家のコレクションを市民に展示する目的で作られました。中世からバロック期にかけての作品がコレクションの中心で、ドイツ絵画のほか、フランドルやネーデルラントの絵画、さらにはフランス、スペイン、イタリア絵画の作品があります。ピナコテークは、ギリシア語で絵画の収蔵所という意味です。

 

観ておきたい作品5選

アルテ・ピナコテークのコレクションの中で、おすすめの5作品を厳選しました。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチ「カーネーションを持つ聖母」

(1478年頃、油彩)

レオナルド・ダ・ヴィンチ「カーネーションを持つ聖母」
(部分)

 

レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci、1452年-1519年)は、イタリア(フィレンツェ)のルネサンス期の画家です。芸術や科学の広い分野で業績を残し、万能の天才と言われる超有名人です。完成した作品は少なく、大変貴重です。代表作は、「モナ・リザ」。

 

アルブレヒト・デューラー「自画像」

(1500年、油彩)

アルブレヒト・デューラー「自画像」
(部分)

 

アルブレヒト・デューラー(Albrecht Dürer、1471年-1528年)は、ドイツのルネサンス期の画家です。数多くの版画も手掛けて、精緻な銅版画を残しています。代表作は、「自画像」。

 

ラファエロ「カニジャー二の聖家族」

(1505-6年、油彩)

ラファエロ「カニジャー二の聖家族」

 

ラファエロ(Raffaello Santi、1483年-1520年)は、イタリアのルネサンス期の画家です。作品は、明確さと分かりやすい構成で、雄大な人間性を表現しています。大規模な工房を経営して多くの作品を制作しました。代表作は、「システィーナの聖母」。

 

アルブレヒト・アルトドルファー「アレクサンドロス大王の戦い」

(1529年、油彩)

アルブレヒト・アルトドルファー「アレクサンドロス大王の戦い」
(部分)

 

アルブレヒト・アルトドルファー(Albrecht Altdorfer、1480年頃-1538年)は、ドイツの画家です。ドナウ派の代表的画家で、西洋絵画史で、物語の背景としての風景ではない純粋な風景画を描いた最初期の画家と言われています。代表作は、「アレクサンドロス大王の戦い」。

 

ルーベンス「最後の審判」

(1614-7年、油彩)

ルーベンス「最後の審判」

 

ルーベンス(Peter Paul Rubens、1577年-1640年)は、ベルギー(フランドル)のバロック期の画家です。大規模な工房を経営し、肖像、風景、歴史といった様々なジャンルの絵画作品を残しました。代表作は、「メリー・ド・メディシス、マルセイユ上陸」。

 

展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。

 

あれこれ

アルテピナコテーク

 

アルテ・ピナコテークは、15世紀から18世紀までのヨーロッパ絵画を所蔵している美術館です。ルネサンス絵画から、その後の巨匠の作品を中心としたコレクションを誇るドイツでも有数の美術館です。ミュンヘンにある3つのピナコテークのうちの一つです。ピナコテークは絵画の収蔵所、アルテは古いという意味です。

3つのピナコテークには、15世紀から18世紀までの作品を集めたアルテ・ピナコテーク、19世紀から20世紀初めまでの作品を集めたノイエ・ピナコテーク、20世紀からの現代美術などを集めたモダン・ピナコテークがあります。

アルテ・ピナコテークに所蔵されているのは、バイエルンを統治してきたヴィッテルスバッハ家の美術コレクションです。当時のバイエルン大公は、アルブレヒト・アルトドルファーらの著名な画家に歴史画の制作を注文しました。この時に制作されたのがアルブレヒト・アルトドルファーの「アレクサンドロス大王の戦い」です。以後、歴代の君主の収集を加え、コレクションはヨーロッパでも有数のものになりました。

19世紀に至り、ルートヴィヒ1世はコレクションの幅を広げ、これらを展示する美術館の建設を計画しました。建築家レオ・フォン・クレンツェ(Franz Karl Leopold von Klenze)の設計により、1836年に美術館が開館しました。

 

アルテピナコテーク

 

アルテ・ピナコテークは、広大な敷地にある王宮のような建物で、芝生の庭に囲まれています。建物は横に長い2階建てで、窓から見える芝生の庭の景色が心を和ませてくれます。

館内には、ミュージアムショップ、カフェがあります。館内は写真撮影が可能ですが、フラッシュは禁止です。

道路を隔てた北側にノイエ・ピナコテークがあり、東側にはモダン・ピナコテークがあります。

ミュンヘン旧市街の北側は文教地区になっていて、3つのピナコテークのほか、レンバッハギャラリー、ブラントホルスト美術館、古代彫刻美術館、古代美術博物館があります。

 

今回はミュンヘンにあるアルテ・ピナコテークの見どころをご紹介しました。ではでは。