こんにちは。すえちゃんです。
ニューサウスウェールズ州立美術館は、シドニーにある、ヨーロッパやオーストラリアの近代絵画、現代美術を所蔵する美術館です。ピサロ「農家」、フォックス「船」といったコレクションがあります。
今回はそんなニューサウスウェールズ州立美術館の見どころをご紹介します。
どんなところ?
ニューサウスウェールズ州立美術館(Art Gallery of New South Wales)は、オーストラリア・シドニーのドメインと呼ばれる公園の中にあります。1871年に設立され、コレクションは、核となるヨーロッパ美術とオーストラリア美術のほか、オーストラリア各地の先住民族のアーティストによる作品、パシフィックアート、アジア美術、国内外の現代美術、写真があります。略称はAGNSW。
観ておきたい作品5選
ニューサウスウェールズ州立美術館のコレクションの中で、おすすめの5作品を厳選しました。
ウジェーヌ・ドラクロワ「アンジェリカと負傷したメドロ」
(1860年、油彩)
ウジェーヌ・ドラクロワ(Ferdinand Victor Eugène Delacroix、1798年-1863年)は、フランスのロマン主義を代表する画家です。現実にあった事件やテーマを多く取り上げ、劇的な画面構成や華麗な色彩表現は後の印象派の画家に影響を与えました。代表作は、「民衆を導く自由の女神」。
カミーユ・ピサロ「農家」
(1887年、油彩)
カミーユ・ピサロ(Camille Pissarro、1830年-1903年)は、フランスの印象派の画家です。作品は、明るい色調のものが多く、自然への敬愛を感じさせます。一時期、新印象派の点描手法を追求しました。代表作は、「赤い屋根、冬の効果」。
ポール・セザンヌ「マルヌの河岸」
(1888年、油彩)
ポール・セザンヌ(Paul Cézanne、1839年-1906年)は、フランスの後期印象派の画家です。当初は印象派として活動していましたが、その後、独自の絵画を探求し、20世紀美術に大きな影響を与えました。代表作は、「大水浴図」。
フィリップス・フォックス「船」
(1910年、油彩)
フィリップス・フォックス(Emanuel Phillips Fox、1865年-1915年)は、オーストラリアの印象派の画家です。ヨーロッパで絵画を学び、オーストラリアでハイデルバーグ派として活動した後、再びヨーロッパで活動しました。代表作は、「船」。
ルートヴィヒ・キルヒナー「三人の水浴」
(1913年、油彩)
ルートヴィヒ・キルヒナー(Ernst Ludwig Kirchner、1880年-1938年)は、ドイツの画家です。ドイツ表現主義の代表的画家です。大胆なデフォルメと強烈な原色を特色とする表現技法で描かれた人物は、退廃と不安を感じさせます。代表作は、「街」。
展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ
ニューサウスウェールズ州立美術館は、ヨーロッパ近代絵画、オーストラリア近代絵画を中心に、アボリジニ美術や現代オーストラリア美術まで所蔵する美術館です。オーストラリアでは最大規模です。
建物は、ヴァノン翼から始まり、キャプテン・クック翼が作られました。その後、建国200周年を記念しての大拡張が行われ、アジア美術ギャラリーが追加されました。シドニー・モダン・プロジェクトとして、海側に新館が2022年12月にオープンしました。
新館は、ガラス面を多用し、周囲の緑地と一感のあるオーガニックな外観です。設計は日本人の建築ユニット、妹島和世+西沢立衛/SANAAによるものです。
館内には、ミュージアムショップ、レストラン、カフェがあります。
ドメイン周辺
ニューサウスウェールズ州立美術館は、シドニーのドメインと呼ばれる公園の中にあります。ドメインの周辺には、ニューサウスウェールズ州立図書館、セントメリーズ大聖堂、世界遺産のハイドパーク・バラックスがあります。
シドニーのシティの東側には、ロイヤル・ボタニックガーデン、ドメイン、ハイドパークの3つの広大な公園が連なっていて、その周囲に、多くのミュージアムや歴史的建造物が点在しています。
今回はシドニーにあるニューサウスウェールズ州立美術館の見どころをご紹介しました。ではでは。