アモス・レックスは、ヘルシンキにある、20世紀のフィンランドの新印象主義を中心に所蔵する美術館です。コレクションには、シャニック「グルネル橋」、エンケル「エミー・フロステルスの肖像」があります。多くの企画展を開催。独創的なデザインの建物です。
今回はそんなアモス・レックスの見どころをご紹介します。
どんなところ?

アモス・レックス(Amos Rex Art)は、ヘルシンキにある、20世紀のフィンランドの新印象主義を中心に所蔵する美術館です。実業家のコレクションを基に2018年に開館。展示は近現代美術を中心に、デジタルアートや映像作品、インスタレーションなども紹介しています。世界的なアーティストによる企画展も多く開催されます。鑑賞者が作品の一部となる体験型展示も充実しています。革新的な建築と最先端のアートを同時に楽しめることで高い人気を集めています。
観ておきたい作品5選
アモス・レックスのコレクションの中で、おすすめの5作品をご紹介します。
ポール・シャニック「グルネル橋」
(1899年、油彩)

ポール・シニャック(Paul Victor Jules Signac、1863年-1935年)は、新印象派のフランスの画家です。スーラとともに新印象派の代表的画家です。作品は、点描技法をもとに、筆触もより長く大きくし、暖色が多用されているのが特徴です。代表作は、「サン・トロペ港」。
ルイ・ヴァルタ「リュクサンブール公園」
(1907年、油彩)

ルイ・ヴァルタ(Louis Valtat、1869年-1952年)は、フランスの後期印象派の画家です。鮮やかな色彩と力強い筆致で、風景や静物、人物を描きました。代表作は、「アガイ湾」。
ピエール・ボナール「シエスタ」
(1909年、油彩)

ピエール・ボナール(Pierre Bonnard、1867年-1947年)は、フランスのナビ派の画家です。版画やポスターも多く残しています。作品は平面的で、主要なモチーフが画面の端で切られた構図、暖色を主調にした華やかな色彩が特徴です。代表作は、「逆光の裸婦」。
アルフレッド・ウィリアム・フィンチ「雨降る晩、トゥイッケナム」
(1909年、油彩)

アルフレッド・ウィリアム・フィンチ(Alfred William Finch、1854年-1930年)は、ベルギー出身で、主にフィンランドで活動した新印象派の画家です。点描技法を取り入れた風景画を多く描きました。代表作は、「冬の風景」。
マグヌス・エンケル「エミー・フロステルスの肖像」
(1910年、油彩)

マグヌス・エンケル(Magnus Enckell、1870年-1925年)は、フィンランドの象徴主義の画家です。後年は明るい色彩を取り入れ、フィンランド美術の近代化を牽引しました。代表作は、「少年と骸骨」。
展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ

アモス・レックスのエントランスのある建物は、ラシパラツィ(ガラス宮殿)と呼ばれ、1936年にオフィスやレストラン、映画館などからなる複合施設として建てられたものです。フィンランドの機能主義建築の代表作とされます。
アモス・レックスの展示室は地下に設けられています。地上には丸みを帯びた白いドーム状の天窓が並びます。この独創的なデザインは、ヘルシンキの新しいランドマークになっています。広場では市民や観光客が腰を下ろし、思い思いの時間を過ごしています。
展示室は広々としており、大きな作品もゆったり配置されています。自然光を巧みに取り入れた空間は、作品の魅力を引き立てます。最新技術を活用した展示も多く、芸術を五感で体験できます。
アモス・レックスはショッピングセンターと一体化しており、館内には、ミュージアムショップがあります。ヘルシンキ中心部のとても便利な場所にあり、カンピ駅から徒歩2分のところにあります。最寄りのカンピ駅は、地下鉄や長距離バスが発着する市内有数の交通拠点です。美術館訪問後は、カンピ駅の大型商業施設で買い物や食事を楽しむこともできます。
ヘルシンキは、美術館巡りも大きな魅力です。街の中心部に特色ある美術館が集まり、ほとんどが徒歩で巡ることができます。それぞれが異なる時代や表現を扱っており、フィンランド美術を多角的に知ることができます。
ヘルシンキ

フィンランドの首都ヘルシンキは、美しい街並みと豊かな自然が調和する都市です。歴史ある建築と洗練されたデザイン文化があります。街はコンパクトにまとまっていて、徒歩や公共交通機関で観光できます。
旅の起点となるのがヘルシンキ中央駅です。重厚な岩造りの建物です。駅前からは市内各地へ向かうトラムが発着します。路線が充実しているため、主要な観光地への移動も快適です。車窓から眺める港町の風景も旅の楽しみになります。
街を代表する名所が白亜のヘルシンキ大聖堂です。緑色のドームが青空によく映えます。大聖堂の前には元老院広場が広がります。周囲には歴史ある建物が並びます。整然とした景観はヘルシンキを象徴する風景です。
港近くの高台にはウスペンスキー寺院があります。赤レンガと黄金色のドームが印象的です。北欧最大級のロシア正教会として知られています。内部には美しいイコンが飾られています。
現代建築を代表するのがカンピ礼拝堂です。木の温もりを活かした円形の建物です。都会の中心にありながら静寂に包まれています。一方、岩盤をくり抜いて造られたテンペリアウキオ教会も見逃せません。自然と建築が調和した独創的な空間です。優れた音響でも知られています。
緑豊かな遊歩道に彫刻の並ぶエスプラナーディ公園。周囲にはカフェやショップも立ち並びます。市民や旅行者の憩いの場として親しまれています。
港からフェリーで気軽に訪れることのできるスオメンリンナ島。18世紀に築かれた海上要塞です。歴史と自然を同時に満喫できるスポットです。
港に面したマーケット広場は活気あふれる市場です。新鮮な果物や野菜が並びます。隣接するオールド・マーケットホールには、老舗の食品店やカフェが集まります。
作曲家シベリウスを記念したシベリウス公園。金属パイプを組み合わせた独創的なモニュメントが有名です。
今回はヘルシンキにあるアモス・レックスの見どころをご紹介しました。ではでは。