MOA美術館は、熱海市にある、東洋美術を所蔵する美術館です。コレクションには、野々村仁清「色絵藤花文茶壺」、尾形光琳「紅白梅図」があり、相模湾を一望できるロビー、ドーム天井にマッピングされた万華鏡は圧巻。
今回はそんなMOA美術館の見どころをご紹介します。
どんなところ?
MOA美術館(MOA Museum of Art)は、静岡県・熱海市にある、東洋美術を所蔵する美術館です。岡田茂吉による約3,500件のコレクションを所蔵していて、絵画のほか、彫刻、工芸品があります。高台にあり、ロビーから相模湾を一望できます。エントランスから延々と続くエレベーターの途中にドーム天井があり、そこにマッピングされた万華鏡は日本最大で圧巻です。
観ておきたい作品5選
MOA美術館のコレクションの中で、おすすめの5作品をご紹介します。
野々村仁清「色絵藤花文茶壺」
(17世紀、京焼色絵陶器)

野々村仁清(ののむらにんせい、17世紀)は、日本の陶芸家です。京焼色絵陶器を完成させたと言われます。代表作は、「色絵藤花文茶壺」。
尾形光琳「紅白梅図」
(18世紀、紙本金地著色屏風)

尾形光琳(おがたこうりん、1658年-1716年)は、日本の画家です。作品は、形態によるリズムを明確に意識した大画面が特徴です。代表作は、「燕子花図(かきつばたず)」。
勝川春章「雪月花図」
(18世紀、肉筆浮世絵)

勝川春章(かつかわしゅんしょう、1726年または1743年-1793年)は、日本の画家、浮世絵師です。役者絵や美人画で高い評価を得ました。代表作は、「雪月花図(せつげっかず)」。
漆塗りの自動ドア

人間国宝の室瀬和美による漆塗りの自動ドアがあります。
黄金の茶室

豊臣秀吉が作った黄金の茶室が再現されています。豪華さに圧倒されます。
展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ

MOA美術館は、1982年に開館しましたが、前身の熱海美術館は1957年に開館しています。岡田茂吉のコレクションを基礎にして、約3,500件に及ぶ作品を所蔵。コレクションは、絵画、彫刻、工芸品など、東洋美術全般にわたります。MOAは、Mokichi Okada Associationの頭文字をとったものです。岡田茂吉は、箱根の強羅にある箱根美術館も設立しています。
館内には、ミュージアムショップ、いくつかの個性的なカフェ、レストランのほか、能楽堂や復元された黄金の茶室があります。

MOA美術館は熱海市街を見下ろす高台にあり、ガラス張りのメインロビーから、房総半島から伊豆半島まで一望できます。
ムーア・スクエアは、ヘンリー・ムーアの彫刻を中心にした展望エリアです。高台にそびえる美術館の威容や眼下に広がる相模湾が楽しめます。
敷地内にある日本庭園には、茶室や復元された光琳屋敷があります。館内は写真撮影可能ですが、フラッシュは禁止です。
MOA美術館は駅から離れているのでバス利用です。JR熱海駅からのバスで、MOA美術館バス停すぐ。
今回は熱海市にあるMOA美術館の見どころをご紹介しました。ではでは。