長崎県美術館は、長崎市にある、スペイン美術、長崎ゆかりの美術を所蔵する美術館です。コレクションには、ピカソ「鳩のある静物」、ダリ「ガラのニュートン」があり、水路を挟んで渡り廊下で繋がる建物が特徴。
今回はそんな長崎県美術館の見どころをご紹介します。
どんなところ?
長崎県美術館(Nagasaki Prefectural Art Museum)は、長崎県長崎市にある、スペイン美術の須磨コレクション、長崎ゆかりの美術を所蔵する美術館です。スペイン美術は、外交官だった須磨弥吉郎が、スペイン駐在の際に収集した美術品を寄贈したものです。
観ておきたい作品5選
長崎県美術館のコレクションの中で、おすすめの5作品をご紹介します。
フランシスコ・デ・ゴヤ「理性の眠りは怪物を生む」
(1798年、油彩)

ゴヤ(Francisco José de Goya y Lucientes、1746年-1828年)は、スペインの画家です。ベラスケスとともにスペイン最高の画家と言われ、宮廷画家として活躍しました。代表的な作品は、聴力を失ってからの後半生に描かれたものです。代表作は、「裸のマハ」。
古賀春江「彦山図」
(1928年頃、油彩)

古賀春江(こがはるえ、1895年-1933年)は、日本の洋画家です。日本の初期のシュルレアリスムの代表的な画家です。作品は、しばしば近代的な建築物や機械が描きこまれていて、構成的な画面が特徴です。代表作は、「海」。
ジョアン・ミロ「絵画」
(1936年、油彩)
ジョアン・ミロ(Joan Miró i Ferrà、1893年-1983年)は、スペインの画家です。カタルーニャ出身。シュルレアリスムと言われますが、デフォルメされた形態、原色を基調にした色使いは、写実的描法を用いるシュルレアリスムとは異なり、独自です。代表作は、「階段を昇る裸婦」。
パブロ・ピカソ「鳩のある静物」
(1941年、油彩)
パブロ・ピカソ(Pablo Ruiz Picasso、1881年-1973年)は、スペイン出身、フランスで活動をした画家です。キュビスムの創始者で、生涯にわたり作風が変化し続けたことでも有名です。莫大な数の絵画、版画、彫刻を制作しています。代表作は、「アビニヨンの娘たち」。
サルバドール・ダリ「ガラのニュートン」
(1985年、彫刻)

サルバドール・ダリ(Salvador Dalí、1904年-1989年)は、スペイン出身の画家です。シュルレアリスムの代表的画家として知られ、写実的描法を用いながら、多重イメージを駆使して夢のような風景画を描きました。代表作は、「記憶の固執」。
展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ

長崎県美術館は、美術館と博物館を合わせた施設として、1965年に開館した長崎県立美術博物館が前身です。2005年に、旧施設の美術館部分と、スペイン美術と長崎ゆかりの美術のコレクションを引き継ぐ形で、長崎水辺の森公園に隣接した場所に開館しました。
長崎県美術館の建物は水路を挟んだ2つの建物で構成され、2階の渡り廊下で繋がっています。展示室以外は、出入り自由です。館内には、ミュージアムショップ、カフェがあります。写真撮影は一部可能ですが、フラッシュは不可です。

長崎電気軌道の出島電停から徒歩3分のところにあります。周辺には、長崎出島ワーフ、出島和蘭商館跡、新地中華街があります。
今回は長崎市にある長崎県美術館の見どころをご紹介しました。ではでは。