北海道立近代美術館は、札幌市にある、北海道にゆかりのある美術とエコール・ド・パリの美術を中心に所蔵する美術館です。コレクションには、パスキン「花束をもつ少女」、キスリング「オランダの娘」があります。
今回はそんな北海道立近代美術館の見どころをご紹介します。
どんなところ?
北海道立近代美術館(Hokkaido Museum of Modern Art)は、札幌市にある、美術館です。コレクションは明治以降の北海道にゆかりのある美術のほか、エコール・ド・パリの美術が充実しています。
観ておきたい作品5選
北海道立近代美術館のコレクションの中で、おすすめの5作品をご紹介します。
エドヴァルド・ムンク「病める子」
(1894年、版画)

エドヴァルド・ムンク(Edvard Munch、1863年-1944年)は、ノルウェー出身の画家です。作品は、死と生、愛と裏切り、男と女、生命の神秘などがテーマで、画面には漠然とした不安感が伴っています。代表作は、「叫び」。
アンドレ・ドラン「マルティグ風景」
(1908年、油彩)

アンドレ・ドラン(Andre Derain、1880年-1954年)は、フランスのフォーヴィスムの画家です。作品は、風景、人物、静物などさまざまなテーマがあり、点描に近い風景画からキュビスム風の静物画まで幅広いです。代表作は、「ロンドン港」。
ジュール・パスキン「花束をもつ少女」
(1925-26年、油彩)

ジュール・パスキン(Jules Pascin、1885年-1930年)はブルガリア出身のエコール・ド・パリの画家です。パリのモンパルナスでは、派手な生活を送り、モンパルナスの王子と呼ばれていたそうです。代表作は、「ルーシー・クローグの肖像」。
モイズ・キスリング「オランダの娘」
(1928年、油彩)

モイズ・キスリング(Moïse Kisling、1891年-1953年)は、ポーランド出身のエコール・ド・パリの画家です。風景画、静物画、肖像画を制作していますが、その中でもメランコリックな女性の肖像画が特徴的です。代表作は、「モンパルナスのキキ」。
国吉康雄「横たわる裸婦」
(1929年、油彩)

国吉康雄(くによしやすお、1889年-1953年)は、日本出身で、主にアメリカで活動した洋画家です。アメリカモダニズムの画家として、幻想的な表現主義を展開しました。代表作は、「力強い女と子供」。
展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ

北海道立近代美術館は、1967年に開館した北海道立美術館を、本館と三岸好太郎美術館に発展的に改組する形で開設されました。館内には、ミュージアムショップがあります。館内は、写真撮影は可能ですが、フラッシュは禁止です。

北海道立近代美術館は、地下鉄東西線の西18丁目駅から徒歩約5分のところにあります。周辺には、北海道立三岸好太郎美術館、旧北海道知事公舎があります。
今回は札幌にある北海道立近代美術館の見どころをご紹介しました。ではでは。