国立民族学博物館は、大阪の万博記念公園にある、民族学、文化人類学をテーマとした博物館です。コレクションを世界の各地域に分けて紹介していく展示と、音楽や言語などのテーマごとの展示があります。
今回はそんな国立民族学博物館の見どころをご紹介します。
どんなところ?
国立民族学博物館(National Museum of Ethnology)は、大阪府・吹田市の万博記念公園にある、民族学、文化人類学をテーマとした博物館です。1970年に開催された日本万国博覧会の跡地が整備されたものです。コレクションの展示は地域展示と通文化展示に分かれています。略称は民博(みんぱく)。
見どころ3選
国立民族学博物館の見どころをご紹介します。
地域展示

地域展示は、世界をオセアニア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、それに日本を含むアジア各地域に分け、オセアニアから始まって東回りに世界を一周し、最後に日本にたどり着くようになっています。衣食住の生活用品を中心とした展示になっています。オセアニア展示やアメリカ展示は、西洋でも東洋でもない文化圏で、興味深いです。
通文化展示

通文化展示は、地域ごとでなく、特定のテーマにより、広く世界の民族文化を概観する展示です。音楽と言語の展示があります。音楽展示では、世界各地のさまざまな楽器が展示されています。
インフォメーション・ゾーン

インフォメーション・ゾーンは、イントロダクション、探究ひろば、ビデオテークから構成されています。ビデオテークは、世界のさまざまな地域の生活や文化の映像を視聴できるシステムで、ビデオテークブースやみんぱくシアターで、タッチパネルを操作して見ることができます。
展示は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ

国立民族学博物館のコレクションは、かの渋沢栄一の孫にあたる渋沢敬三のコレクションが基礎になっています。1970年に開催された日本万国博覧会の跡地が文化公園として整備されることになり、その中心施設として国立民族学博物館の設置が決定されました。国立民族学博物館は、1977年に開館し、渋沢敬三のコレクションも引き継がれました。
国立民族学博物館のコレクションや資料は34万点を超え、民族誌コレクションとしては世界最大級のもので、施設の規模でも世界最大級の民族学博物館となっています。本館の展示は地域展示と通文化展示に分かれています。
国立民族学博物館の建物は、建築家黒川紀章によるもので、博物館の全体が公園の景観に調和するように、建物の高さを低く押さえ、伝統的な日本建築美の特色を活かしています。本館の隣に特別展示館が隣接し、博物館所属の研究者が特定のテーマで研究した成果を紹介する展示が行われます。
館内には、ミュージアムショップ、レストランがあります。館内は、写真撮影が可能ですが、フラッシュは禁止です。
国立民族学博物館は、大阪モノレール万博記念公園駅から徒歩約15分のところにあります。
万博記念公園

国立民族学博物館は、大阪万博の跡地を整備した万博記念公園の中にあります。万博記念公園に今でも当時のままの姿で残されているのが「太陽の塔」です。芸術家、岡本太郎の代表作です。
正面下部の顔が現在を表す太陽の顔、頂部の黄金の顔は未来、背中の黒い太陽が過去を表しています。内部には生命の樹があり、6フロアを階段で登りながら鑑賞します。
今回は吹田市にある国立民族学博物館の見どころをご紹介しました。ではでは。