こんにちは。すえちゃんです。
広島県立美術館は、広島市にある、広島県ゆかりの作品や1920、30年代の作品を中心に所蔵する美術館です。コレクションには、カーノルト「静物」、ダリ「ヴィーナスの夢」があります。日本庭園の縮景園に隣接。
今回はそんな広島県立美術館の見どころをご紹介します。
どんなところ?
広島県立美術館(Hiroshima Prefectural Art Museum)は、広島県・広島市にある美術館です。広島にゆかりのある画家、1920から30年代のヨーロッパ美術、アジアの工芸品を中心に、5000点あまりの作品を所蔵しています。1968年に中国地方初の公立美術館として開館し、現在の建物は1996年に新築再開館したものです。日本庭園の縮景園(しゅくけいえん)に隣接し、美術館のロビーからはその景色が堪能できます。
観ておきたい作品5選
広島県立美術館のコレクションの中で、おすすめの5作品を厳選しました。
南薫造「坐せる女」
(1908年、油彩)

南薫造(みなみくんぞう、1883年-1950年)は、日本の洋画家です。イギリスで学び、東京美術学校の教授を務めました。油彩、水彩、版画を制作しています。代表作は、「坐せる女」。
パウル・クレー「ある音楽家のための楽譜」
(1924年、水彩)
パウル・クレー(Paul Klee、1879年-1940年)は、スイス出身のドイツの画家です。ドイツ表現主義やキュビスムの影響を受けつつ、非常に独特な抽象絵画を制作しました。カンディンスキーとともに青騎士のグループを結成し、バウハウスでも教官を務めました。代表作は、「R荘」。
アレクサンデル・カーノルト「静物」
(1925年、油彩)

アレクサンデル・カーノルト(Alexander Kanoldt、1881年-1939年)はドイツの画家です。後に青騎士を生み出したミュンヘン新芸術家協会の創立メンバー。マジックリアリズム(幻想的リアリズム)の代表的な画家です。代表作は、「静物画 II」。
サルバドール・ダリ「ヴィーナスの夢」
(1939年、油彩)
サルバドール・ダリ(Salvador Dalí、1904年-1989年)は、スペイン出身の画家です。シュルレアリスムの代表的画家として知られ、写実的描法を用いながら、多重イメージを駆使して夢のような風景画を描きました。代表作は、「記憶の固執」。
靉光「帽子をかむる自画像」
(1943年、油彩)

靉光(あいみつ、1907年-1946年)は、日本の洋画家です。シュールリアリズム風や宋元画風の画風で知られますが、生前に多くの作品を破棄した上、残された作品も原爆で失われたため、作品は極めて少ないです。代表作は、「帽子をかむる自画像」。
展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ

広島県立美術館の敷地は、広島藩主浅野家の別宅、泉邸(現在の縮景園)の一部で、大正時代には、浅野家の古美術品を公開する私立美術館、観古館(かんこかん)が存在していました。戦後、広島県西部の小学校での募金運動により、1968年、中国地方で最初の公立美術館として開館しました。1996年に建替、再開館し、隣接する縮景園との景観の一体化が図られました。
広島県立美術館は、広島県ゆかりの美術作品、1920年から30年代の美術作品、そのほか日本とアジアの工芸品なども所蔵しています。広々とした展示スペースに充実したコレクションが展示されています。

展示室に、所蔵作品ミニガイドという小さな冊子が、いろいろな画家ごとに作られていて、置かれています。児童向けの漢字にフリガナ付きのカード版もありました。
開放的な吹き抜けのロビーでは、壁一面の窓から光が差し込み、日本庭園の縮景園の木々が眺められます。
館内は一部の作品を除き写真撮影可ですが、フラッシュは禁止です。館内には、ミュージアムショップ、レストラン、カフェ、図書室があります。
広島県立美術館は、広島電鉄白島線の縮景園前からすぐのところにあります。JR広島駅から歩けないこともありません。
今回は広島市にある広島県立美術館の見どころをご紹介しました。ではでは。