こんにちは。すえちゃんです。
テート・ブリテンは、ロンドンにある、16世紀から現代までのイギリス美術を所蔵する美術館です。ミレー「オフィーリア」、ウォーターハウス「シャロットの女」といった有名作品を含むコレクションを誇ります。
今回はそんなテート・ブリテンの見どころをご紹介します。
どんなところ?
テート・ブリテン(Tate Britain)は、イギリス・ロンドンのテムズ川畔、ミルバンク地区にある美術館です。1500年代のテューダー朝美術から現代に至るまで、絵画を中心としたイギリス美術を所蔵しています。特にラファエル前派の作品が充実しています。20世紀半ば以降のイギリス画家の作品もあります。
観ておきたい作品5選
テート・ブリテンのコレクションの中で、おすすめの5作品を厳選しました。
ジョン・コンスタブル「草原から見たソールズベリー大聖堂」
(1831年、油彩)

ジョン・コンスタブル(John Constable、1776年-1837年)は、イギリスのロマン派の流れをくむ画家です。ターナーとともに、19世紀イギリスを代表する風景画家です。代表作は、「草原から見たソールズベリー大聖堂」。
ウィリアム・ターナー「吹雪・湾口から離れた蒸気船」
(1842年、油彩)

ウィリアム・ターナー(Joseph Mallord William Turner、1775年-1851年)は、イギリスのロマン主義の画家。作品は、大気と光の効果に主眼がおかれていて、物の形態はあいまいになって、ほとんど抽象画のようになっているものもあります。代表作は、「雨、蒸気、速度」。
エヴァレット・ミレー「オフィーリア」
(1851-52年、油彩)

エヴァレット・ミレー(Sir John Everett Millais,1st Baronet、1829年-1896年)は、イギリスの画家です。芸術は自然に忠実でなければならないとするラファエル前派と言われています。代表作は、「オフィーリア」。
ガブリエル・ロセッティ「最愛の人」
(1865-66年、油彩)

ガブリエル・ロセッティ(Dante Gabriel Rossetti、1828年-1882年)は、イギリスの画家です。ラファエル前派の画家として、聖書、伝説、文学がテーマの作品を描きました。装飾的・耽美的な作品が多くあります。代表作は、「受胎告知」。
ウィリアム・ウォーターハウス「シャロットの女」
(1888年、油彩)

ウィリアム・ウォーターハウス(John William Waterhouse、1849年-1917年)は、イギリスの画家です。神話や文学作品に登場する女性を題材にしたことで知られます。代表作は、「シャロットの女」。
展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ

テート・ブリテンは、1897年にミルバンクに建設されました。もともとはナショナル・ギャラリーのイギリス美術専門の分館の位置づけとしてスタートしましたが、その後、イギリス美術以外の世界の近代・現代美術を扱うようになり、1955年にテート・ギャラリーとして、独立した美術館になりました。
さらに2000年には、近代・現代美術専用の分館として、サウスバンクにテート・モダンが開館したことにより、テート・ギャラリーは、再びイギリス美術専門の美術館として、2001年にテート・ブリテンと名称変更して再開館しました。
館内は写真撮影可です。館内にはミュージアムショップがあります。
テート・ブリテンは、テート・モダン、テート・リバプールなどの美術館とともに、イギリスの国立美術館ネットワーク・テートを構成しています。
テート・ブリテンとテート・モダンの間を、テムズ川を行き交う高速船がシャトル運航しています。
今回はロンドンにあるテート・ブリテンの見どころをご紹介しました。ではでは。