こんにちは。すえちゃんです。
デ・ヤング美術館は、サンフランシスコにある、アメリカ美術と現代美術を中心に所蔵する美術館です。コール「縛られたプロメテウス」、チャーチ「熱帯地方の雨季」といった絵画のほか、服飾のコレクションもあります。
今回はそんなデ・ヤング美術館の見どころをご紹介します。
どんなところ?
デ・ヤング美術館(M. H. de Young Memorial Museum)は、アメリカ・サンフランシスコのゴールデン・ゲート・パークにある美術館です。アメリカ美術のコレクションでは、アメリカでも有数の規模の美術館です。アメリカ美術では、1,000点以上の絵画、800点以上の彫刻があります。リンカーンパークにあるリージョン・オブ・オナー美術館と、運営主体が同じで、リージョン・オブ・オナー美術館がヨーロッパ美術全般、デ・ヤング美術館がアメリカ美術のコレクションとなっています。
観ておきたい作品5選
デ・ヤング美術館のコレクションの中で、おすすめの5作品を厳選しました。
トーマス・コール「縛られたプロメテウス」
(1847年、油彩)
トーマス・コール(Thomas Cole、1801年-1848年)は、イギリス出身のアメリカの画家です。作品は、ロマン主義、自然主義のテーマで、詳細な描写により自然を描いたのが特徴です。ハドソン・リバー派の創始者と言われます。代表作は、「帝国の推移」。
ヘンリー・デューリー「田舎の冬」
(1857年、油彩)
ヘンリー・デューリー(George Henry Durrie、1820年–1863年)は、アメリカの画家です。田舎の冬の雪景色で知られる風景画家です。代表作は、「冬の森での狩り」。
エドウィン・チャーチ「熱帯地方の雨季」
(1866年、油彩)
エドウィン・チャーチ(Frederic Edwin Church、1826年- 1900年)は、アメリカの画家です。作品は、人物などを配置せず、自然をありのままの姿で描いたのが特徴です。ナイアガラフォールズやアンデスなどの壮大な風景画を多く残しています。代表作は、「熱帯の雨季」。
ウィリアム・ハーン「サクラメント駅」
(1874年、油彩)
ウィリアム・ハーン(William Hahn、1829年–1887年)は、ドイツの画家です。主にアメリカで活動し、カリフォルニア州の風俗を描きました。代表作は、「サクラメント鉄道駅」。
チャールズ・ターベル「青いベール」
(1898年、油彩)
エドモンド・ターベル(Edmund Charles Tarbell、1862年-1938年)はアメリカの画家です。アメリカの印象派グループ、テン・アメリカン・ペインターズのメンバーです。代表作は、「ボートの母子」。
展示されている作品は時期によって異なり、これらが展示されていないこともあります。
あれこれ
美術館の名称は、1895年の美術館設立のきっかけとなった、サンフランシスコ万国博覧会の委員長マイケル・ハリー・デ・ヤング(Michael Harry de Young)の名前にちなんでいます。
デ・ヤング美術館は、幾度かの建替えを経て、2005年に完成した現在の形になっています。ユニークな形状の建物は、建築家ヘルツォーク&ド・ムーロン(Herzog & de Meuron)の設計によるものです。
コレクションは、アメリカ美術、先住民の美術だけでなく、アフリカやオセアニアの美術、国内外の現代美術として、オブジェ、写真、マルチメディア作品があります。テキスタイルのコレクションは12,000点以上あり、アメリカでも最大規模です。
館内にはミュージアムショップがあります。館内は写真撮影可です。
リンカーンパークにあるリージョン・オブ・オナー美術館と、運営主体が同じで、どちらかの美術館に入館すれば、その日のうちは、無料で入館できます。
ゴールデンゲート・パーク
デ・ヤング美術館があるゴールデンゲート・パークは、世界最大級ともいわれる広大な公園で、園内には、美術館、博物館、リクリエーション施設、庭園などがあります。統合型博物館、カリフォルニア科学アカデミーもおすすめです。
デ・ヤング美術館は、ダウンタウンから離れたところにあり、周囲には、ヘイトアシュベリー、カストロ、ミッションといった個性的な地区が広がっています。ヘイトアシュベリーは、ヒッピーカルチャーの発信地。カストロ地区は、LGBTの発信地で、レインボーフラッグがいたるところにあります。ここには、七色に塗装された横断歩道があります。ミッション地区には最先端のレストランやショップが集まっていて、街中にグラフィティがあります。
今回はサンフランシスコにあるデ・ヤング美術館の見どころをご紹介しました。ではでは。